発売中
臨床研究を正しく評価するには:
Dr.ファーバーグが教える
26のポイント
 

折笠秀樹教室

砺波(となみ)のチューリップ


更新情報 (An update history)


お知らせ


 現在お知らせはありません。


 


統計コンサルティングご依頼の方法について
 統計コンサルティングをご希望される際は、お手数ですが、『統計コンサルティング依頼書』を折笠(horigasa@med.u-toyama.ac.jp)までご送付をお願い申し上げます。

『統計コンサルティング依頼書』(Excel様式)
『統計コンサルティング依頼書』(PDF様式)
PDF様式の依頼書に手書きしたものをメール添付送付していただいても構いません。
※相談のみは無料ですが、支援作業を伴う場合は有料もしくは共著等を考慮いただきます。

コンサルティング実績(2014.9〜2019.3) → こちらから
   看護・薬学からも奮ってご相談ください。


教授のひとりごと(Professor's words)


モノローグ84. 憲法改正で一言(2019-6-17

 

憲法改正の機運が高まり、今度の参議院選での焦点にもなろうとしている。自衛隊をぜひ憲法に明記したいというのが安倍首相の気持ちだろう。憲法学者の多くは自衛隊を違憲だと言っているようだが、世論も自衛隊の存在を半数が認めているという調査結果を見た。憲法9条の二項で戦力を保持しないと書かれているが、その追記として自衛隊を明記する方向で考えているようだ。戦力は持たないが自衛隊は持つというのは、何やら自己矛盾しているように思える。自衛隊を明記したいのなら、別のところで書いたほうが誤解を招かないような気がする。

 

自衛隊は英語で「Self defense forces」らしい。「自己防衛のための部隊」というのが直訳だ。自衛隊は軍隊とは違うというが、ほんとにそうだろうか。軍隊は英語で何と言うか。「Army」あるいは「Military forces」が一般的だろう。「Defense(防衛)」が異なっているように見える。確かに、日本には防衛省があるからよく分かる。アイルランドでは「Defense forces」、つまり国防軍と称しているようだ。日本の自衛隊に似ている。アイルランドは小さな国であり、戦争は前提としていないので、有事のときの最低限の装備だ。この点も日本とよく似ている。何が違うのだろうか。日本の自衛隊では、「Self(自己)」が入っている点が違いである。自己防衛も防衛も同じような気がする。他国を守ることもありうるが、そこまで親切な国はないだろう。

 

戦争を放棄すると憲法9条で述べているのだから、それに続けて自衛隊(自衛のために部隊)を持つと書けば誤解を招くに違いない。別の条文の中で、安全保障という観点から自衛隊を置くと書けばよいのではないだろうか。今や、「Offense」、積極的に先制する(攻める)という国はありえない。どの国も自衛のための部隊である。それを軍隊と捕えるのは世界常識ではないだろうか。戦争は放棄するが、自衛のための軍隊は持つと諸外国は取るだろう。すなわち、アイルランドと同じようなものだと思うに違いない。

 

そうじゃなくて、地震や津波などの災害時に守ってくれる部隊なのだろうか。それなら、なおさら戦争放棄の個所に自衛隊を明記すべきではないと思う。しかし、災害救済のことを「Defense(防衛)」とは呼ばない。国民は災害救済をしている自衛隊を認めたいのか、まだあまり目立ってしないが、防衛をするための自衛隊を認めたいのか。前者については、十分自衛隊に感謝しているに違いない。後者はスーダンなど海外で活動しているが、国民はあまり知らない。何をしているかもあまり伝わってこない。この活動をもっとやってほしいと思っている国民は少ないだろう。日本は喧嘩をしないと決めたのだから、相手が掛かってくるまで喧嘩はしないはずだ。相手が掛かってきたらどうだろう。喧嘩に関わらないと宣言したのだから、黙って従うだろうか。そうしたら、日本は侵略されてしまう。アメリカに助けてもらう。そんなにお人よしでもないだろう。このとき、自衛隊が登場せざるをえないのではないだろう。

 

考えてみれば、Forcesというのは力を持った部隊のことだ。複数形になっているのは、部隊が複数存在しているためだろう。陸と海と空、つまり陸軍・海軍・空軍の3部隊を指しているのだろう。陸上・海上・航空の3つの自衛隊があるところも、軍隊の構成と同じだ。どう考えても災害救済のための自衛隊ではなく、有事、つまり相手から攻撃されたときに守るための自衛隊なのだろう。相手から攻撃されたとき反撃すれば、それ自体が戦争ではないだろうか。戦争をしないと明記して、こうした目的の自衛隊を置くことは矛盾する。戦争を望むものではないが、有事のときには対抗するために自衛隊を置く、とする石破論が正攻法のような気がする。対抗措置であり、反撃まではしない。それは戦争を望まないからだ。相手から攻撃されないために、相手に自衛隊を通じて圧力をかけることで、戦争を回避するのだと思う。そうならば、自衛隊を第9条に加えることに違和感はない。第9条には戦争を放棄するとはあるが、有事や圧力には自衛隊の出動は有りではないだろうか。有事を避けるから、訳が分からなくなるように思う。

 

 





過去の教授のひとりごとは、こちらから 


教授からのメッセージ (Professor's message)

  バイオ統計学は生物医学研究で特に必要とされる統計学を研究しており、欧米ではSchool of Public Healthの中のDepartment of Biostatisticsとして存在します。米国では1950年頃より各大学に作られ、現在では30を超える大学に学科として存在しています。私は1988年に米国のノースキャロライナ大学の同学科で博士号(PhD in Biostatistics)を取得しました。
 
  バイオ統計学が取り扱う分野は、臨床医学・疫学・ゲノム科学・環境科学・臨床薬学・QOL評価と幅広いです。 臨床疫学とは臨床(診療)の場で疫学的考えを適用する学問であり、20年前から登場した根拠に基づく医療(EBM)とも相通ずるものです。臨床研究を効率的に計画したり、診療ガイドラインの作成・評価をしたりします。
 
  私たちの教室では多くの臨床研究に携わりつつ、予後予測モデルの研究、QOL評価モデルの研究、服薬遵守の要因分析などを行っています。最近では統計教育法にも興味をもっています。新薬の審査にも関係しており、毎年10件程度のレビューを行っています。

mail  お問い合わせはこちらから




医学部トップへ
富山大学