概要
これまでに、黄砂が飛来すると、ぜん息の子どもが入院する危険性が高まることが報告されていますが、黄砂のいったい何が悪いのか、そして、黄砂や黄砂と一緒に飛来する大気汚染物質の長期的な影響や他のアレルギー疾患への影響について、詳しいことはわかっていません。
そこで、富山大学、京都大学、鳥取大学の研究グループで、黄砂の問題を明らかにするために、この調査が行われることとなりました。

調査方法
ケータイメールを使った簡単なアンケート調査です。
具体的には、専用ウェブサイトへアクセスし、アンケートに回答するシステムです。
アンケートの内容は、お子さまやお母さまが、その日屋外にいた時間やその日の症状などです。

調査の進捗状況
現在はエントリーおよびアンケート配信は終了しており、皆様からのアンケートの情報の解析からわかった内容を随時報告しております。これまでに本調査からわかったことは、以下の記事をご覧ください。
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黄砂の飛来時の過ごし方で、アレルギー様症状の発現リスクが低減
板澤(富山大学)ほかわが国は、春と秋に大陸からの季節風に乗って「黄砂」が飛来します。これまで、動物実験により、飛来した黄砂がアレルギーを悪化させる可能性があること…
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黄砂が来るとアレルギー症状が出やすくなる~妊娠期のお母さんの結果~
金谷(京都大学)、浜崎(富山大学)ほか近年、アトピーやぜん息に悩まされている方が増えています。富山大学、京都大学、鳥取大学の研究グループは、黄砂や黄砂と一緒にやってくる…
『黄砂と子どもの健康調査(パート3)』の責任者
京都大学医学研究科 社会健康医学系専攻 健康情報学 教授 中山健夫
富山地区責任者
富山大学医学部小児科 教授 足立雄一
鳥取地区責任者
鳥取大学公衆衛生学 教授 黒沢洋一