睡眠習慣と起立性調節障害に関する調査

概要

 起立性調節障害(きりつせいちょうせつしょうがい)という病気をご存じですか?

 血圧が上がらず、朝起きることができない、頭痛や胃痛なども生じて動けない・・・という病気で、小学校高学年から中学生くらいの多くのお子さんが苦しむ病気です。

 しかし、この病気の原因ははっきりわかっておらず、また、最近はこの病気に苦しむお子さんがとても増えています。そこで富山大学では、エコチル調査に参加するお子さんを対象に、妊娠中のお母さんの睡眠やお子さんが産まれてからの睡眠の状況と関係するか調べることとしました。

 この調査から起立性調節障害の発症と睡眠の状況が関連することがわかれば、何らかの予防対策を示すことができるかもしれません。少しでもこの病気に苦しむお子さんが減ることを目指して、この研究を計画しました。

調査の進捗状況

 この調査は2023年より開始し、現在も継続しております。
 エコチル調査に参加するお子さんを対象に、小学6年生に達した以降、この追加調査に参加可能かどうかをお尋ねする案内状を送ります。参加可能と回答された方には、「起立性調節障害」になったかどうかを尋ねるWeb質問票に回答いただきます(数分で回答可能です)。中学入学以降の学年末に毎年1回、郵送でご案内いたします。

本調査からの成果発表

本研究からのデータを用いて、以下の学会発表を行っています。

  1. 1. 土田暁子, 田中朋美, 笠松春花, 島田佳奈子, 松村健太, 稲寺秀邦. ウェアラブル端末を用いて測定した小学6年生の睡眠と身体活動の実態(エコチルの追加調査). 第63回富山県小児保健学会; 6 Oct 2024; 富山2024.
  2. 2. 土田暁子, 田中朋美, 笠松春花, 島田佳奈子, 松村健太, 稲寺秀邦. ウェアラブル端末を用いて測定した小学6年生の通学日と休日の身体活動の比較(エコチルの追加調査). 第58回富山県公衆衛生学会; 20 Dec 2024; 富山2024.

問い合わせ先

富山大学 エコチル調査富山ユニットセンター
土田 暁子
Tel. 076-415-8842 FAX. 076-415-8843
E-mail:ecojimu★med.u-toyama.ac.jp
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