エコチル調査からこれまでにわかったことをわかりやすく紹介しています。
この記事は富山ユニットセンターの見解で執筆したもので、環境省の見解ではありません。
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赤ちゃんへの栄養方法とその期間、および、授乳時の赤ちゃんに対する働きかけと産後うつの関連
嶋尾(富山大学)ほか
これまでに、完全母乳育児(=粉ミルクを一切使わず母乳のみで育てる)は子どもの免疫力や発育を向上させ、お母さんの乳がんや卵巣がんを減らすといった…
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つわりがひどい人は産後うつになりやすい?
Muchanga(高知大学)ほか
妊娠中に起こる「つわり」は、多くの妊婦さんを悩ませる症状かと思います。エコチル調査ではこれまで、つわりと産まれてくるお子さんの体格や早産との関係…
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妊婦の血中カドミウム濃度と児の出生時体格の関連について:子どもの健康と環境に関する全国調査(エコチル調査)での研究成果
稲寺(富山大学)ほか
赤ちゃんは、一定の期間をお母さんのお腹の中で過ごし、十分に成長してから出生します。しかし、十分に成長できず⼩さな体格で⽣まれると、小児期の…
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ソーシャル・キャピタルと妊婦さんの心とからだの健康状態との関連について
両角(富山大学)ほか
人との交流やコミュニティの絆は、ソーシャル・キャピタルと呼ばれ、健康に影響を与える要素として注目されてきました。日本ではここ数十年…
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妊娠中のお母さんの魚摂取と生まれた子の発達の関係
浜崎(富山大学)ほか
魚にはEPAやDHAとして知られるn-3系多価不飽和脂肪酸という脂肪酸が豊富に含まれております。n-3系多価不飽和脂肪酸は、脳や神経を形成するための必須の…
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富山ユニットセンターでの調査進捗状況と主な研究成果
山崎(富山大学)ほか
エコチル調査富山ユニットセンター(以下、富山UC)は、北陸地方で唯一のユニットセンターである。富山UCでは、富山市、滑川市、魚津市、黒部市、入善町、朝日町…
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赤ちゃんとの愛着形成において分娩様式は関係なかった
吉田(富山大学)ほか
「対児愛着(ボンディング)」は母親から子どもに向けられる情緒的な関心や愛情のことで、母親が子どもの世話をしたり、守ったりする動機づけにもなり…
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黄砂の飛来時の過ごし方で、アレルギー様症状の発現リスクが低減
板澤(富山大学)ほか
わが国は、春と秋に大陸からの季節風に乗って「黄砂」が飛来します。これまで、動物実験により、飛来した黄砂がアレルギーを悪化させる可能性があること…
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1歳時のヨーグルト摂取頻度が多いと、胃腸炎発症が少なくなる
中村(富山大学)ほか
「菌活」という言葉をきいたことがあるかもしれませんが、ヨーグルトや納豆など菌によって発酵した食品を摂取すると健康によいという情報が…
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妊娠中の味噌汁の摂取量と子どもの睡眠時間は関連する
杉森(富山大学)ほか
ヒトは通常、毎日決まった時間に起床・就寝し、おおむね一定のリズムで生活します。この一定のリズムを「概日(がいじつ)リズム」と呼びます…
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魚の摂取頻度が多いことは産後抑うつ状態のなりにくさと関連がある
浜崎(富山大学)ほか
妊娠中や出産後は、「気分が落ち込んで何もしたくない」いわゆる「抑うつ状態」になった経験を持つ方も多くおられると思います。これまで、魚に多く含まれる…
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出産1ヶ月後の産後うつが出産1年後の対児愛着を予測する
笠松(富山大学)ほか
「対児愛着(ボンディング)」という言葉をご存知でしょうか?「対児愛着(ボンディング)」とは母親から子どもに向けられる情緒的な関心や愛情のことで…
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つわりは朗報? つわりの程度と早産の関係
満田(高知大学)ほか
妊娠中に起こる「つわり」は、吐き気があって食事をとりたくなくなったり、ひどい時には嘔吐したりと「なんでこんな目に合わなきゃいけないんだ!」と…
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味噌汁、ヨーグルト、納豆の摂取頻度と早期早産のなりにくさ
伊藤(富山大学)ほか
妊娠37週未満の出産を早産といい、日本の早産率は約5%と、他の先進国と比較しても低いです。その中でも、34週未満の出産を「早期早産」と呼び…
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妊娠中の血中重金属の量と早産の関係
辻(産業医科大学)ほか
産まれてくる赤ちゃんの約95%が、お母さんのお腹の中で37〜42週ほどすごして産まれてきます。しかし、約5%の赤ちゃんは、37週未満で産まれてくる場合が…
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産後うつと関連して対児愛着が悪くなる
𡈽田(富山大学)ほか
母親は出産後、自然とわが子に愛情を抱き世話をしたいという「対児愛着(ボンディング)」の感情を持つことが一般的です。しかし、自分が産んだ子どもを…
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帝王切開での出生と乳児期の便秘は関係が無い
吉田(富山大学)ほか
帝王切開は、通常のお産ができない緊急の事態が起こった場合や、双児の出産などでも行われる外科的な分娩方法で、今や約2割弱のお子さんが帝王切開で産まれてきます…
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妊娠中の身体活動量が非常に少ないと、早産のリスクが増す
高見(横浜市立大学)、𡈽田(富山大学)ほか
妊娠中は、つわりや体重の増加でお母さんの体には大きな負担がかかります。そのため、今まで余暇に行ってきた運動や、体を動かす家事や仕事を…
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エコチル調査に参加されたお父さんお母さんの約半数にアレルギーがあることが判明!
山本(国立成育医療研究センター)ほか
お子さんのアレルギーの発症には、様々な要因が関わっていますが、遺伝的な要因も強く関わっていると考えられています。お父さんやお母さんがアトピー性皮膚炎と…
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エコチル調査と国の統計情報を比較しました
道川(国立環境研究所)ほか
今回紹介する論文は、エコチル調査で回答いただいた妊娠期から出産1か月後までのお母さんとお子さんの基礎情報についての論文です。科学者がまず気にするのは…
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「つわりでご飯が食べられない!」は、赤ちゃんの発育に影響しません
諸隈(九州大学)ほか
赤ちゃんがお腹の中にいた期間(在胎週数)に比べて小さいこと*1 は、生まれてすぐの状態に影響するだけでなく、おとなになったときの肥満や糖尿病発症など…
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魚を食べると「抑うつ状態」になりにくい~妊娠中のお母さんとお父さんから見えた結果~
浜崎(富山大学)ほか
妊娠中や出産後は、「気分が落ち込んで何もしたくない」いわゆる「抑うつ状態」になった経験を持つ方も多くおられると思います。これまで、魚に多く含まれる…
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黄砂が来るとアレルギー症状が出やすくなる~妊娠期のお母さんの結果~
金谷(京都大学)、浜崎(富山大学)ほか
近年、アトピーやぜん息に悩まされている方が増えています。富山大学、京都大学、鳥取大学の研究グループは、黄砂や黄砂と一緒にやってくる…
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妊娠前期における抑うつ症状と血中ω(オメガ)3系多価不飽和脂肪酸の研究
浜崎(富山大学)ほか
ω3系多価不飽和脂肪酸(以下ω3)とは、魚に多いエイコサペンタエン酸(EPA)やドコサヘキサエン酸(DHA)の総称です。妊娠中は胎児形成のために…