弓道再開この1年〜「サクラ色」の世界

富山大学杉谷キャンパス弓道部部長(顧問)
富山大学大学院教授 金森昌彦


 あれから1年、再び桜の季節がやってきました。桜色にはいつも格別な思いがあります。
年々歳々のことではあるのですが、思えば小学校に入った時も、大学に入学した時も桜は咲いていました。
確かに満開に咲く桜は私たちの心を癒すだけではなく、人生の何かを訴えかけてきているようにも感じます。

これは個人的感傷主義と言うことだけではなく、日本人の心のよりどころであり、様々な意味での原点に通じるからだと思います。昨年から月に2回程度ですが、富山市弓道場の教室で弓道を再開するようになり、私の学生時代の原点がやっぱり弓道だったように感じました。

卒業後20数年間それを放置していたことが情けなくもあるのですが、再開することで気持ちがほんのり「サクラ色」に変わったところです。

 今年の3月、USCAP (United States and Canadian Academy of Pathology) という病理学系の学会で、初めてワシントンDCを訪れました。この季節、まだ肌寒い日もありましたが、ここでたくさんの桜を観望できたことが私たち日本人には大きな親近感を与えてくれました。モールの中心にあるワシントン塔からの眺めは最高で、点在する桜とともに国会議事堂やペンタゴンなどを一望するアメリカの首都を満喫できました。街中を歩くにつれ、バスでスミソニアン博物館をめぐる際にも、少しばかり違う花びらの種類のようですが、満開近い桜色が「こころ」にも「からだ」にも新たな息吹を与えてくれるのです。まさに太平洋を越えた「サクラ色」の世界を経験することができました。


 学生のみなさんへ―弓道は何かと葛藤する時間が多いように思いますが(私もその中にいます)、ただそれだけの時間を送るのではなく、弓道場の中に、そしてこの杉谷キャンパスの中に自分だけの「サクラ色」を見つけてください。皆さんの今年の1年が少しでも「サクラ色」の世界になることを期待しております。


(平成21年度弓道部サークル誌「弓紀」より抜粋、一部改変)

追加:昨秋。桜の木を2本、道場の南西側の土手に植えました。大きくなってくれると嬉しいのですが、粘土質の土なので本当に育ってくれるかどうかは心配です。今は豪雪の中に埋まっていますが(本日の積雪量75cm)、結果は春を待つしかありません。まだ花は咲きませんが、新たな芽がでているかどうか今度の桜色の季節が楽しみです!!!


(平成23年1月31日)



                       平成22年度創立記念射会にて(平成22年8月28日土曜日)


                         平成21年度創立記念射会にて(平成21年9月5日土曜日)
                


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