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第18回日本老年脳神経外科学会・第14回脳神経外科手術と機器学会 抄録


4月8日(金)富山全日空ホテル 3階 鳳

合同シンポジウム: 高齢者の手術手技における問題点と工夫 8:30〜9:40 発表6分、討論2分、総合討論20分

座長: 神野哲夫、榊 寿右

1A1-1

高齢者に対する脊髄・脊椎手術 -問題点と工夫
Spine surgery in aged patients

中瀬裕之 NAKASE Hiroyuki
朴 永銖、平林秀裕、川口正一郎、榊 寿右

奈良県立医科大学 脳神経外科

【目的】近年、低侵襲手術、instrumentationや麻酔の進歩に伴い、脊髄・脊椎疾患に対して高齢者にも手術の適応が拡大してきた。一方で、様々な合併症や低下していた運動機能から診断が遅れ、術後管理が困難で合併症も多く、手術成績は壮年期の患者に較べて劣るとされている。今回、我々の高齢者に対する脊椎手術の治療方針および問題点と工夫について報告する。【対象と方法】5年間に当科で行った脊髄・脊椎手術379例中、70歳以上の高齢者の手術は94例(89患者、25%)。男性45例・女性44例(年齢 70-88歳)。手術は、頚椎62例、胸椎4例、腰椎28例。術後は(原則的に)術翌日から座位・トイレ歩行を許可した。【結果】手術成績は有効以上の症例が94例中60例(64%)であった。術後のADLには本人の意欲が影響を及ぼす傾向にあった。術後成績不良例は11例(11.7%)で、うち6例は重度の頚髄症例であった。死亡は2例(心筋梗塞1例、心不全1例)。合併症率は6.3%(6/94例)であった。術後精神不穏例は18例(19.1%)にみられた。【結語】高齢者では、症状の進行が速く脊髄の回復能が低いため、外科治療のタイミングが術後成績を左右する大きな因子となる。手術時間の短縮・低侵襲手術・合併症に対する周到な周術期管理が必要で、早期離床の観点からinstrumentationが有用な症例が存在する。


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