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第18回日本老年脳神経外科学会・第14回脳神経外科手術と機器学会 抄録


4月8日(金)富山全日空ホテル 3階 鳳

合同シンポジウム: 高齢者の手術手技における問題点と工夫 8:30〜9:40 発表6分、討論2分、総合討論20分

座長: 神野哲夫、榊 寿右

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高齢者でのSTA-MCA bypass術の工夫 - floating bypass -
Floating STA-MCA bypass in elderly patients-prevention of intraoperative brain sinking-

瀧澤克己 TAKIZAWA Katsumi
上山博康、中村俊孝、古明地孝宏、浅岡克行、佐藤正夫、原田洋一

旭川赤十字病院 脳神経外科

brain atrophyを有する高齢者でのbypass手術では、術中に髄液が抜けることによる脳の落ち込みにより、吻合操作の術野がより深くなることが多い。当施設では高齢者での開頭術後の硬膜下水腫の予防を目的としてsponzelとfibrin glueを用いたarachnoid plastyを開発し、その有用性を報告してきている。この方法を応用し高齢者でのbypass手術において、術中の脳の落ち込みを防ぐ工夫を行っている(floating bypass)。当施設でのSTA-MCA bypass術はM2へのdouble anastomosisを基本としているが、brain atrophyを有する高齢者ではM3, M4をrecipientとする。Recipientを同定する際のくも膜切開は最小限とし、recipient同定後にrecipient周囲にarachnoid plastyを行う。シルビウス裂内に小児用の栄養チューブを挿入し注射器の外套と接続する。吻合操作中はこの回路より生理食塩水を水中圧で自然滴下させる。この方法により術中の脳の落ち込みがなくなり、浅い術野を作り出すことができる。吻合操作が容易となり遮断時間の短縮につながる。方法の実際を示し、有用性を報告する。


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