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第14回脳神経外科手術と機器学会 抄録


第1日目 4月8日(金)A会場: 富山全日空ホテル 3階 鳳

一般演題 1: 手術手技機器の開発と工夫 (1) 9:45〜10:15 発表5分、討論2分

座長: 永廣信治

1A2-3

頚動脈内膜剥離術における手術機器の考案
New instruments for carotid endarterectomy

宗本 滋 MUNEMOTO Shigeru
染矢 滋、熊橋一彦、南出尚人、廣田雄一

石川県立中央病院 脳神経外科

【はじめに】頚動脈内膜剥離術(CEA)では術野を頭側に十分に展開し、血管内の粥腫を血管壁を損傷せずに摘出するのが基本である。CEAを顕微鏡下で行うための血管外科機器を工夫作成したので実際の手技を供覧する。【手技と機器の考案】エレファントアームを使用しテープで下顎を頭側に牽引する。頚部を開いた時点でフックを術野頭側にかけエレファントアームにかける。頭尾側にかける新ゲルピーは頭側に関節のついた2本のつめがあり、つめに可動性があるため、顎二腹筋や周囲の組織を広く広げることができる。左右を開くゲルピーは血管損傷をしないように筋に突き刺さらないように先端は丸く鈍にしてあり強く開くことができる。血管壁の把持にリング摂子が用いられるがこれは粥腫の把持摘出には弱いため、先端に歯のある粥腫把持摂子を作成した。粥腫切断では鋏の先端が血管壁を損傷しないように血管壁の湾曲に合わせた半円形の鋏を作成した。【応用結果】フックと新ゲルピーで頭側展開が容易になった。先端が鈍のゲルピ―は上頚部の各種組織を安全に開くことができた。粥腫把持摂子は粥腫摘出が確実となり、血管壁の残存粥腫も容易に剥がすことができた。この摂子を用いて粥腫摘出断端の血管壁に浮遊する粥腫を噛み切り除去が可能であった。粥腫用半円形鋏は血管内の壁に沿って安全に刃を進めることができた。【結語】CEAには顕微鏡下での新しい血管外科機器が有用であった。


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