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第14回脳神経外科手術と機器学会 抄録


第1日目 4月8日(金)A会場: 富山全日空ホテル 3階 鳳

一般演題 2: 手術手技機器の開発と工夫 (2) 10:15〜10:45 発表5分、討論2分

座長: 甲村英二

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Orbitofrontal fibrous dysplasia に対する視神経管開放術:骨削除用の超音波吸引器(SONOPET)の有用性

和田 晃 WADA Akira
阿部琢巳、今泉陽一、飯田昌孝、松本浩明、小林信介、泉山 仁、国井紀彦、佐藤兼重*

昭和大学 医学部 脳神経外科、昭和大学 医学部 形成外科*

骨削除用のボーンキュレット型超音波吸引器(SONOPET)は、聴神経鞘腫の際の内耳道の開放術や IC-ophthalmic aneurysm の際の前床突起の削除にその有用性が報告されている。今回、我々は orbitfrontal fibrous dysplasia に対する視神経管開放術にこの機器を使用する機会を得たので、その有用性を報告する。
症例は 16 歳 男性。主訴は頭痛、平成 15 年 12 月、他院にて巨人症を疑われた。血中 GH および IGF-I が高値を示し、頭部 MRI 上、鞍内から鞍上部にかけて腫瘤性病変を認め、GH 産生下垂体腺腫と診断。また、左眼窩上壁から両側前頭骨および副鼻腔にかけて著名な骨肥厚を認め、orbitofibrousfibrous dysplasia と診断。平成 16 年 3 月 8 日、右開頭腫瘍摘出術を施行し下垂体腺腫を亜全摘した。その後 orbitofrontal fibrous dysplasia に対し、同年 8 月 10 日、両側前頭側頭開頭術、視神経管開放術および頭蓋骨形成・再建術を施行した。左前床突起および眼窩上壁の削除に頭蓋底ボーンキュレットハンドピースを備えた SONOPET UST 2001HB-11S を用いた。異常骨は非常に脆く軟らかかった。これらの骨はこの器具を用いる事により容易に削除され、広範囲に視神経管開放術を施行できた。患者は、述語、視力視野障害なく、さらに感染徴候もなく経過良好にて独歩退院した。この骨削除用超音波吸引器は、熱による神経障害の可能性がほとんどなく、周辺組織を巻き込む事もなく、比較的安全に骨削除ができ、非常に有用であった。


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