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第14回脳神経外科手術と機器学会 抄録


第1日目 4月8日(金)A会場: 富山全日空ホテル 3階 鳳

シンポジウム 1: 脳神経外科手術のトレーニングシステム 15:20〜16:40

座長: 吉本高志、峯浦一喜

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Cadavaを用いた脳神経外科手術トレーニング-選択的扁桃体海馬切除術
Training of neurosurgical operation using cadaver dissection-selective amygdalohippocampectomy

中瀬裕之 NAKASE Hiroyuki
金 永進、平林秀裕、川口正一郎、榊 寿右

奈良県立医科大学 脳神経外科

我々の施設では、毎年Cadavaを用いた脳神経外科手術トレーニングを行っている。今回は、てんかん外科の手術トレーニング、特に選択的扁桃体海馬切除術についてビデオを用いて報告する。選択的扁桃体海馬切除術は、内側側頭葉てんかんに対して、外側皮質を温存して、扁桃体・海馬・鉤・海馬傍回等の内側構造物のみを切除する手術法である。側頭葉内側に存在する脳腫瘍や脳動静脈奇形にも応用できる。側頭葉内側は、脳幹に近く重要な神経や血管に接しており、側頭葉の立体的解剖に対する十分な知識が要求される。本手術の開発者であるYasargil自身も論文の中で「cadavaを用いた疑似手術」の重要性を強調している。Pterional approachにて顕微鏡下にsylvian fissureを広く開放する。まず、内頚動脈、前脈絡叢動脈、鉤皮質、動眼神経を確認する。次いで、側頭極動脈と前側頭動脈を確認し、側頭極動脈から後方に皮質切開を加え、temporal stemの白質を吸引して側脳室下角を開放する。ついで、下角に脳べらをかけて前上方から海馬をとらえ、脈絡叢を内側にひいて脈絡裂を切開して迂回槽を開放する。海馬采を除去して海馬動脈を確認する。海馬の前方に残っている扁桃体・鉤を除去し、前脈絡叢動脈の走行を確認する。Cadavaを用いた手術シュミレーションは立体的な解剖の知識習得に有用である。


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