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第14回脳神経外科手術と機器学会 抄録


第1日目 4月8日(金)A会場: 富山全日空ホテル 3階 鳳

シンポジウム 2: 脳動脈瘤に対する基本的手術手技 16:40〜18:00

座長: 端 和夫、渡辺一夫

1A5-EP: 教育講演

脳動脈瘤手術における穿通枝温存のための基本手技
Standard and principle techniques on the preservation of perforators during aneurysm surgery

児玉南海雄 KODAMA Namio
佐々木達也、松本正人、鈴木恭一、佐久間潤、遠藤雄司、生沼雅博

福島県立医科大学 脳神経外科

穿通枝温存の工夫や注意点に関して手術ビデオを供覧し報告する。
工夫1:オキシセルロース (Surgicel)の使用:動脈瘤neck部分で剥離した穿通枝と動脈瘤の間にSurgicelを挿入し、Surgicelを押し出すようにclip bladeを挿入することで穿通枝の巻き込みを予防する。また、Surgicelで穿通枝を術野の奥に押しやる操作によりクリップでの穿通枝閉塞を予防する。工夫2:運動誘発電位を用いた穿通枝血流不全の探知:運動誘発電位のモニタリングにより前脈絡叢動脈およびレンズ核線条体動脈が皮質脊髄路を灌流している場合には、それらの血流不全を鋭敏に感知し得る。
注意点1:Doppler血流計の使用:Doppler血流計は血流の有無は確認できるが、その血流量が梗塞を来たさないだけの十分量であるかは判断し得ない。また目的とする血管からの音を捉えず、周囲血管からの音を捉えている可能性がある。注意点2:微小解剖:前脈絡叢動脈は 1 本とは限らない。1 本確認しても他に枝がないか確認する。太い枝ではなく細い枝が脳深部の皮質脊髄路を灌流している場合もある。注意点3:血流一時遮断:自験例を分析した結果、脳主幹動脈の遮断により皮質枝領域よりも穿通枝領域に梗塞を来しやすいことが明らかとなった。一般的に安全と考えられている10分以内の遮断でも穿通枝の末梢部領域に梗塞を来すことを認識する必要がある。


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