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第14回脳神経外科手術と機器学会 抄録


第1日目 4月8日(金)B会場: 富山全日空ホテル 3階 飛鳥

一般演題 4: 周術期合併症予防及び美容上の配慮 (2) 10:20〜10:50 発表5分、討論2分

座長: 藤津和彦

1B2-2

美容に配慮した前頭側頭小開頭による脳動脈瘤手術の経験
Anterior circulation aneurysm clipping by small frontotemporal craniotomy

森田能弘 MORITA Yoshihiro
牧原真治、是枝麻子

宮崎県立日南病院 脳神経外科

前頭側頭開頭は前方循環脳動脈瘤において基本となる開頭だが、骨切りが前額に及ぶため症例によっては術後の骨萎縮に伴い眼窩上外側から前額にかけて皮膚の凹凸を生じ、醜状を呈してくることがある。これに対し演者らが被殻血腫除去術で行っている上側頭線より下の小開頭では開頭部が側頭筋の下に完全に隠れるため通常の前頭側頭開頭のような醜状は発生しない。脳動脈瘤手術では破裂に備えて大きく開頭することが多いが、実際には開頭範囲の全てを必要とすることは少ない。演者は美容上の観点から、(1)脳腫脹の無い慢性期または未破裂症例、(2)小開頭でも動脈瘤周辺の観察が完了できる、 (3)正中寄りからの操作が不要、(4)頭蓋底側から覗き上げる必要が無い、(5)シルビウス裂が広い、(6)操作の妨げとなる太い静脈が無いことを必須条件として慎重に症例を選び、小開頭によるクリッピング術を実施してきた。2002年9月〜2004年11月の当施設での脳動脈瘤開頭手術は32症例・36件で、その内の6症例を小開頭で行った。その内訳はMCA3個、IC4個、Acom1個の計8個である。開頭が前額部に及ばないので通常開頭よりも美容の点で優れ、前頭洞が開放されない利点もある。今後症例を重ねていきたいが、術中破裂対策やde novo動脈瘤に対する再開頭の問題もあり、適応は慎重に決定すべきであると考えている。


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