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第14回脳神経外科手術と機器学会 抄録


第1日目 4月8日(金)B会場: 富山全日空ホテル 3階 飛鳥

一般演題 6: 術中モニタリング 16:05〜16:40 発表5分、討論2分

座長: 堀 智勝

1B4-1

脳動脈瘤手術における術中Motor Evoked Potentioal (MEP) monitoring
Monitoring of motor evoked potentials during aneurysmal surgery

土谷大輔 TSUCHIYA Daisuke
竹村 直、小久保安昭、片倉康喜、斎藤伸二郎、嘉山孝正、近藤 礼*

山形大学 医学部 脳神経外科、山形済生病院 脳神経外科*

【はじめに】脳動脈瘤のより安全で確実なクリッピングを行うため、神経内視鏡、術中DSA,ドップラー血流計等の手術支援機器に加え、最近では術中MEP monitoringを行っている。術中MEP monitoringの有用性と限界について検討を行った。【対象及び方法】脳動脈瘤根治手術を施行した40例。MEPは一次運動野を直接電気刺激し、対側母指球から筋電図を記録した。【結果】8例にMEPの90%以上の振幅低下を認めた。振幅低下の原因は、親動脈の血流遮断が5例、不適切なneck clipping が3例であった。不適切なneck clipping 3例のうち2例では、視診やドップラー血流計ではclip positionは適切と思われたにも拘らずMEPは消失した。遮断解除あるいはclipの修正により全例でMEPは回復した。3例は術翌日以降に残存する運動麻痺を呈したが、恒久的運動麻痺例は認めなかった。MEP振幅低下を認めなかった例では運動麻痺を来した例はなかったが、1例で2週間持続する失語、1例で半盲を認めた。【結論】術中MEP monitoringは運動機能の温存の確認や一時血流遮断の際のcollateral flowの程度を推測する指標として有用で、脳動脈瘤手術をより安全確実なものとすることができる。一方、その他の神経機能は反映していないことを銘記する必要がある。


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