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第14回脳神経外科手術と機器学会 抄録


第1日目 4月8日(金)B会場: 富山全日空ホテル 3階 飛鳥

一般演題 6: 術中モニタリング 16:05〜16:40 発表5分、討論2分

座長: 堀 智勝

1B4-2

脳幹部錐体路直接刺激MEPモニタリング
Direct MEP monitoring by the stimulation of brain stem pyramidal tract

田中 聡 TANAKA Satoshi
鷺内隆雄、小林郁夫、高梨淳子*、氏家 弘**、宇津木聡***、岡 秀宏***、藤井清孝***

北里研究所メディカルセンター病院 脳神経外科、北里研究所メディカルセンター病院 中央検査科*、東京女子医大 脳神経センター 脳神経外科**、北里大学 医学部 脳神経外科***

【目的】脳幹部背側病変の手術においては顔面神経核や眼球運動に関する術中モニタリングが行われるが、脳幹部腹側病変の手術における錐体路のモニタリングに関する報告はほとんどない。我々は、脳幹部腹側や側方病変に対し、脳幹錐体路直接刺激によるMEPを行っている。【対象と方法】2002年7月より12回の手術において脳幹直接刺激MEPを試みた。疾患は脳幹グリオーマが4回、斜台髄膜腫1回、くも膜嚢胞1回、CPA髄膜腫1回、椎骨脳底動脈系の脳動脈瘤手術5回である。ApproachはSubtemporalが7回、Lateral suboccipital が4回、Presigmoid が1回である。刺激装置によりマッピングを行い、硬膜下電極が留置できたものではモニタリングを行った。刺激は、train 5 で3mA〜10mAの強度で行い、双極刺激で行っていたが、最近3回は単極刺激で行っている。【結果】12回中9回でMEPの記録ができ、それらのうち硬膜下電極によるモニタリングが行えたのは6回であった。術前から強い片麻痺のあった脳幹グリオーマの症例では、25mA刺激にて刺激と同側のMEPが記録でき、生検のためのマッピングに有用であった。斜台髄膜腫の症例では硬膜下電極によるモニタリングにて腫瘍摘出中に末梢刺激CMAPにより補正した振幅の相対値が0.16まで低下し、術後、片麻痺の著明な悪化を認めた。【結論】脳幹直接刺激MEPは、脳幹腹側や側方の腫瘍の錐体路のマッピングやモニタリング、椎骨脳底動脈瘤手術の親血管の一時遮断時や穿通枝の血流不全のモニタリングに有用となる可能性が示唆された。


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