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第14回脳神経外科手術と機器学会 抄録


第1日目 4月8日(金)B会場: 富山全日空ホテル 3階 飛鳥

一般演題 6: 術中モニタリング 16:05〜16:40 発表5分、討論2分

座長: 堀 智勝

1B4-4

定常状態型刺激VEPを用いた術中視機能モニタリングの有用性
Real-time monitoring of visual function using intraoperative steady-state type VEP

松角宏一郎 MATSUKADO Koichiro
後藤純信*,詠田眞治,佐々木富男

九州大学大学院 医学研究院 脳神経外科、九州大学大学院 医学研究院 神経生理*

視神経近傍病変の手術に於いて,視機能温存は手術成績を左右する重要な因子であるが,従来の視覚誘発電位(VEPs: visual evoked potentials)は,各VEP成分の振幅や潜時の安定性に欠き,また加算回数による記録時間延長のためリアルタイムな評価が困難な側面がある.当施設では術中視機能モニタリングに定常状態型刺激VEP (SS-VEP) を試み,術後視機能温存に関して有用な結果を得られたので報告する.
視神経近傍病変に対する開頭手術14例,経蝶形骨洞的手術12例に於いて,眼瞼接着型白色ダイオード刺激装置を用いて高頻度フラッシュ刺激(15Hz)を行いSS-VEPを記録した.得られた波形は直ちにフーリエ変換し,刺激周波数に調和する成分の振幅変化を手術の進行に合わせ観察した.
SS-VEPの振幅は麻酔導入前後に大きな変化を認めず,視神経近傍操作時にはほぼリアルタイムに鋭敏な振幅変化が観察された.術中,記録開始時と比較して1/2以下の振幅低下を来さなかった症例は術後視機能は良好に温存されたが,調和成分のpeak消失を認めた症例は術前より視機能が悪化する傾向を認めた.
SS-VEPによるモニタリングは正弦波様のVEPをフーリエ変換することで主成分の振幅と位相が計算でき客観的評価が可能であった.また加算回数が50回以下で良いため,よりリアルタイムで臨床に沿うモニタリングが可能であった.


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