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第14回脳神経外科手術と機器学会 抄録


第1日目 4月8日(金)B会場: 富山全日空ホテル 3階 飛鳥

一般演題 6: 術中モニタリング 16:05〜16:40 発表5分、討論2分

座長: 堀 智勝

1B4-5

神経刺激装置用マイクロ剥離子の有用性
Effect of microdissector with neuro-stimulating function for intraoperative evoked electromyogram

盛岡 潤 MORIOKA Jun
藤井正美、梶原浩司、吉川功一、田中信宏、藤澤博亮、加藤祥一、野村貞宏、鈴木倫保、森元孝*

山口大学 医学部 脳神経外科、有限会社フォルツァ*

聴神経腫瘍など小脳橋角部腫瘍に対する手術において、脳神経誘発筋電図モニタリングは有用である。しかし単極刺激装置を用いた従来の方法では神経刺激の度に腫瘍摘出操作を中断し、刺激装置に持ち替えなければならなかった。そこで我々はマイクロ剥離子に神経刺激機能を付した「神経刺激装置用マイクロ剥離子」を開発し手技の煩雑さを軽減している。マイクロ剥離子の材質は冷間圧延ステンレス鋼板/鋼帯(Fe-18Cr-8Ni合金)ならびにシリコン樹脂による粉体絶縁コーティングの2点で構成される。代表症例を呈示し神経刺激装置用マイクロ剥離子の有用性について報告する。症例は69歳女性。第5、7、8脳神経症状を呈した右聴神経鞘腫に対し右後頭下開頭下で腫瘍摘出を行った。眼輪筋、口輪筋、胸鎖乳突筋、軟口蓋に記録電極を設置した。刺激条件は、単極刺激で、刺激強度0.5〜1mA、刺激幅0.2msec、刺激頻度1Hzで行った。その他ABR、SEPも併用した。腫瘍表面に顔面神経が走行していないことを電気刺激にて確認し表面を切開した。腫瘍を内減圧すると腫瘍下面を走行する神経を認め、神経刺激装置用マイクロ剥離子を用い、これが顔面神経であることを確認し、モニタリングしつつ腫瘍を顔面神経から剥離し、摘出した。術後、第5、7脳神経症状は消失した。神経刺激装置用マイクロ剥離子を使用することで、安全、迅速に腫瘍を摘出することが可能であった。


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