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第14回脳神経外科手術と機器学会 抄録


第1日目 4月8日(金)B会場: 富山全日空ホテル 3階 飛鳥

一般演題 7: 手術手技機器の開発と工夫 (3) 16:40〜17:10 発表5分、討論2分

座長: 寺本 明

1B5-1

下垂体病変に対する経鼻的内視鏡手術
Endonasal endoscopic approach for pituitary lesions

中尾直之 NAKAO Naoyuki
深井順也、田中禎之、上松右二、板倉 徹

和歌山県立医科大学 脳神経外科

【目的】我々は、従来の経蝶形骨洞アプローチの適応となる下垂体病変に対しては原則として経鼻的内視鏡手術をおこなってきた。同手術法の基本的な手技を報告しその利点や限界について、顕微鏡手術との比較を交えて検討する。【方法】手術手技の要点は(1)硬性鏡と2種類の手術器具が同時に挿入、操作できる最低限のスペース(10~13 mm)を確保しつつ、先端の術野も十分に展開できるように改良した鼻鏡を使用する。ただし、女性などで鼻孔が極端に小さい場合は鼻鏡を用いない。(2)手術器具は全て鉗子タイプで、細径のドリルを用いる。(3)ナビゲーション支援下で行い、内視鏡は視野角0度と30度適宜使い分ける。【結果】内視鏡により広角で鮮明な視野が得られ、角度付内視鏡により鞍上部や海綿静脈洞内へ伸展した腫瘍も視野に入れることができた。改良鼻鏡は全開時でも鼻孔に対する負荷は非常に少なく、鼻孔の損傷はなかった。手前の狭いworking spaceでも鉗子タイプの手術器具を用いることにより術中操作に著しい制限は生じなかったが、止血操作が顕微鏡手術に比べて困難であった。【結論】内視鏡手術は鼻孔にほとんど負担をかけずに、広角で鮮明な視野が得られる経蝶形骨洞アプローチが可能であった。また、顕微鏡では死角となる部位も視野に入れることでき、内視鏡に特化した器具の開発と手技の習熟により内視鏡単独でも確実で安全な経鼻的アプローチが行える。


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