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第14回脳神経外科手術と機器学会 抄録


第1日目 4月8日(金)C会場: 富山全日空ホテル 3階 ホワイエ

ポスター 2: 画像・高齢者 14:45〜15:15 発表3分、討論2分

座長: 清水惠司

1C2-5

高齢者脊椎手術後における痴呆,せん妄出現の危険因子についての検討
Risk factors for dementia and delirium after spinal operation in elderly patients

松田奈穂子 MATSUDA Nahoko
川西昌浩、奥田泰章 、佐藤大輔、伊藤 裕、半田 肇

武田総合病院 脳神経外科

(目的)人口の高齢化に伴い高齢者の脊椎手術の症例が増加している.高齢者特有の周術期合併症として痴呆症状があり,これは退院後患者及び家族に大きな負担を強いることとなり,回避しなければならない合併症である.今回70歳以上の高齢者を対象に脊椎手術後の痴呆症状,麻酔後のせん妄の危険因子についてretrospectiveに調査した.(方法)対象は2003年1月から2004年11月まで当院で行った70歳以上の脊椎手術患者38例を対象とした.(男性15例,女性23例,年齢分布70−91歳,平均年齢76.5歳.)全例麻酔は亜酸化窒素とセボフルランによる全身麻酔を行った.年齢,麻酔時間,術後の安静時間,既往歴,術式等の違いにより術後痴呆症状,せん妄の出現,持続時間をretrospectiveに検討した.(結果)38症例中,痴呆症状が6例,術後せん妄が2例に生じた.せん妄は離床後には消失したが,痴呆症状は5例が退院時まで持続した.危険因子としては年齢,糖尿病の既往,麻酔時間が影響を与えると推測された.(考察)以上より高齢者の脊椎手術においては比較的短時間で手術が終了するよう手技の熟達および術式の選択を行うこと又,早期離床,早期退院が痴呆,せん妄症状の改善に有効であると考えられた.


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