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第14回脳神経外科手術と機器学会 抄録


第2日目 4月9日(土)A会場: 富山全日空ホテル 3階 鳳

シンポジウム 3: 血管内治療における塞栓材料の正しい使い方 10:10〜11:20

座長: 長尾 省吾、宮地 茂

2A3-2

新しい粒子塞栓物質:CPB (Cellulose Porous Beads)の正しい使い方
A new particulate embolic agent - correct use of CPB (cellulose porous beads)

甲斐 豊 KAI Yutaka
濱田潤一郎、森岡基浩、矢野茂敏、水野隆正、倉津純一

熊本大学 脳神経外科

【目的】脳腫瘍(特に髄膜腫)の腫瘍血管を塞栓するための粒子塞栓物質を開発し、基礎研究及び臨床応用を行ってきた。その塞栓効果及び安全性について報告する。【対象・方法】新たに開発した粒子塞栓物質cellulose porous beads (CPB)は、多孔性、真球性、均一な径を有する粒子(200+/-30 である。基礎実験として、成犬の腎動脈をCPBで塞栓後、摘出標本を観察した。臨床応用は、118例の髄膜腫の外頸動脈系の流入動脈を、CPBにて塞栓した。年齢は、29-80歳(平均57.5歳)で、男性36例、女性82例であった。CPBの塞栓効果、安全性、塞栓術から摘出術までの適切な期間を検討した。【結果】摘出標本は、各粒子径に応じた動脈の閉塞が認められ、粒子がすき間なく血管を閉塞していた。血管壁の断裂や、血管周囲への炎症細胞の浸潤は認めなかった。4週間後でも閉塞血管の再開通は認められなかった。臨床応用では、全例塞栓の手技操作に伴う問題は認めなかった。塞栓後のMRI所見で、内部に造影されない領域が50%以上出現したのは59例であり、いずれも塞栓後1-2日で認めた。塞栓に伴う合併症を2例(聴力障害1例、腫瘍内出血1例)認めた。術中の腫瘍硬度に基づいた、塞栓術から摘出までの期間は、塞栓後7日以上開けるのが適切と考えられた。【結論】CPBは新しい永久粒子塞栓物質として安全かつ有用である。


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