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第14回脳神経外科手術と機器学会 抄録


第2日目 4月9日(土)A会場: 富山全日空ホテル 3階 鳳

シンポジウム 3: 血管内治療における塞栓材料の正しい使い方 10:10〜11:20

座長: 長尾 省吾、宮地 茂

2A3-6

AVM, AVFに対するNBCAを用いた塞栓術
Embolization of AVM and AVF using NBCA

宮地 茂 MIYACHI Shigeru

名古屋大学大学院 医学系研究科 脳神経病態制御学講座 脳血管内治療学

動静脈シャント疾患に対する塞栓術の基本はシャント部をまたはシャント部 でとめることにある。この意味で、AVMでは nidus、AVFではfistula pointでの閉塞が最も有効である。NBCAはglueと呼ばれるように接着性の高い 液体塞栓物質で、カテーテルのgluingなどの合併症の危険性があるため取り 扱いに習熟を要するが、固体塞栓物質に比べ再開通が少なく、永続的閉塞効 果が高いためこの目的に最も合致した塞栓物質である。AVMにおいては、 nidus及び硬膜枝の塞栓術が効果的に行われれば、nidusのさらなる血栓化が 期待でき、引き続くradiosurgeryの有効性を高めることが出来る。また intranidal aneurysmについては、glueによりfeederごと塞栓することによ り、破裂を予防することが可能である。安全なNBCA塞栓術を行うためには、 塞栓を行う部位までの十分なカテーテリゼーション、適切な濃度の決定、 provocative testによる正常枝のチェック、drainer閉塞の回避など芽必要で あるが、この他に後治療に応じた塞栓strategyの決定、shunt量の大きな feederの取り扱い、hemodynamic change、dangerous anastomosisなどに対し て注意を要する。一方我々のシリーズでは5%に合併症が見られ、このうち 5割は数時間から1日後の遅発性の神経症状発現であることから、 retrograde thrombosisについての周術期管理も重要である。AVM, direct AVFの自験例について治療の実際を供覧する。


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