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第14回脳神経外科手術と機器学会 抄録


第2日目 4月9日(土)B会場: 富山全日空ホテル 3階 飛鳥

一般演題 9: 頭蓋底手術における合併症の回避 9:40〜10:20 発表5分、討論2分

座長: 大畑健治

2B2-1

小脳橋角部腫瘍に対するcombined petrosal approachにおけるone-pieced craniomastoidectomy
One-pieced craniomastoidectomy in the combined petrosal approach in patients with large cerebellopontine angle tumors

河野道宏 KOHNO Michihiro
廣畑倫生、松尾 健、三輪博志、佐藤博明、真柳佳昭

東京警察病院 脳神経外科

[目的] 大きな小脳橋角部腫瘍に対してcombined petrosal approachを行う際に、mastoid cortical boneを保存して戻すことは、整容的見地からだけではなく、髄液漏防止の点からも重要である。我々は本アプローチを行う際にはmastoidの表面骨を後頭蓋窩と中頭蓋窩のbone flapとともに一塊として外す方法を行っているので報告する。[対象・方法] 自験した小脳橋角部腫瘍86例中、combined petrosal approachを用いたのは10例で、そのうち本法を採用したのは8例であった。残りの2例では、mastoidの表面からsigmoid sinusまでの距離が5mm未満であったため、本法を避けてmastoid表面からdrillingを行ってmastoid内に入った。手術方法は、後頭蓋窩・中頭蓋窩にバーホールを穿ち、mastoidには垂直・平行の両方向からサジッタルソーにて切り込みを入れ、最終的には2,3方向からエレバトリウム等を用いて力を加えることにより骨の接続を割ることによって絶ち、一塊としてbone flapを取り出すものである。Mastoidectomyはこの時点からmastoid表面の骨が除去されている状態から開始することになる。本法は術前の側頭骨CTにてmastoid表面からsigmoid sinusまでの距離が10mm以上あれば必ず行い、7mm前後では慎重に、5mm以下では行わなかった。[結果] 1例でsigmoid sinus表面を危うくサジッタルソーがかすめたと考えられたが、幸い出血せずにすんだ他は特に問題なく露出できた。[結語] 本法を用いる前には通常のmastoidectomyを熟練することが必須であるが、本法は美容的見地・髄液漏防止のために有用と考える。


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