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第14回脳神経外科手術と機器学会 抄録


第2日目 4月9日(土)B会場: 富山全日空ホテル 3階 飛鳥

一般演題 9: 頭蓋底手術における合併症の回避 9:40〜10:20 発表5分、討論2分

座長: 大畑健治

2B2-4

頭蓋底手術における静脈・穿通枝温存のポイント
Preservation of veins and perforaters in skull base surgery

坂田勝巳 SAKATA Katsumi
山本勇夫

横浜市立大学 脳神経外科

頭蓋底手術において、静脈温存は手術の前半部、穿通枝温存は手術の後半部において重要となることが多い。静脈温存のポイントを以下に述べる。準備段階としては1.術前の脳血管撮影静脈相を評価し、適切な到達法を選択する。2.十分な骨削除を行い、できるだけ硬膜外より到達する。3.硬膜の切開線を工夫する。硬膜内操作としては、4.強拡大下にてあせらず、丁寧に剥離する。5.Semi-wetな術野を維持する。6.繊細な脳ベラの操作を心がけ、吸引管で適度なくも膜のテンションを維持する。普段からシルビウス裂を開放する際に、静脈温存を心がけたり、半球間裂を開放する際に、軟膜温存を心がけることは、深部での穿通枝温存等の明日へつながる技術の修練となる。穿通枝に関しては、多くの場合、腫瘍被膜からの剥離が問題となる。温存のポイントはくも膜層の見極めと、剥離につきると考える。腫瘍被膜から穿通枝の剥離を試みる場合、少し手前の被膜の上をかぶった薄いくも膜層を見つけ、切離と剥離を行うことで薄いくも膜層と共に穿通枝を外すことができる。穿通枝と腫瘍被膜の間にくも膜または軟膜が介在せず、腫瘍の中に貫通し、癒着している場合は被膜を穿通枝につけて残すのが懸命と考える。一見同じようなMRI画像でも、手術の難易度が全く違う可能性があることがある。以上の手技的なポイントをビデオにて供覧する。


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