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第14回脳神経外科手術と機器学会 抄録


第2日目 4月9日(土)B会場: 富山全日空ホテル 3階 飛鳥

一般演題 9: 頭蓋底手術における合併症の回避 9:40〜10:20 発表5分、討論2分

座長: 大畑健治

2B2-5

頭蓋底疾患治療時の髄液漏予防について
Prevention of CSF leakage after skull base surgery

甲村英二 KOHMURA Eiji
河村淳史、相原英夫、三宅 茂、藤田敦史、丹生健一*、田原真也**

神戸大学 脳神経外科、*神戸大学 耳鼻咽喉・頭頚部外科、**神戸大学 形成外科

【目的】頭蓋底ならびに近傍に存在する疾患の治療時における髄液漏、感染は重大な合併症の一つである。その予防と治療の原則を提示する。【方法】2002年1月より当科において外科治療を行った頭蓋底ならびにその近傍に存在する疾患への外科治療例104例を分析した。広範な頭蓋底硬膜欠損、再建例には必ず有茎組織または血管吻合移植組織で頭蓋内外の遮断を行う。硬膜自体の再建は、遊離筋膜、ゴアテックスを用いてもかまわない。手術時より腰椎ドレナージを入れ、術後も4−7日髄液ドレナージを行う。単に副鼻腔、乳突洞が開放された症例に対しては、硬膜の密な閉鎖と副鼻腔、乳突洞の再建・閉鎖を行う。髄液漏が生じた場合は、腰椎ドレナージを留置し無効時は創部の再建を行う。【結果】予防的腰椎ドレナージを行った15例では特に髄液漏の合併は認められなかった。5例で術後髄液ドレナージの挿入が必要となった。治癒が遷延し外科的に閉鎖術を行ったものが2例あり、頭蓋咽頭腫術後の前頭洞髄液漏1例と聴神経腫瘍術後の内耳孔後壁削除部よりの1例であった。【結語】広範な硬膜、頭蓋底再建を行う例に対しても、髄液漏に対して予防措置が行われ有効に機能していると思われる。


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