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第14回脳神経外科手術と機器学会 抄録


第2日目 4月9日(土)B会場: 富山全日空ホテル 3階 飛鳥

一般演題 11: 基本的アプローチの know how (2) 10:50〜11:15 発表5分、討論2分

座長: 有田憲生

2B4-1

第4脳室近傍腫瘍に対するcerebellomedullary fissure approach
Usefulness of cerebellomedullary fissure approach for fourth ventricle tumors.

斎野 真 SAINO Makoto
園田順彦、斎藤伸二郎、嘉山孝正

山形大学 医学部 脳神経外科

【はじめに】第4脳室近傍腫瘍に対するcerebellomedullary fissure approachとlateral recessの広範な解放による摘出術の実際と結果を提示する。【対象と方法】過去14年間に本法を用いた摘出した第4脳室近傍腫瘍は37例であったが、今回は過去8年間に経験した14例に対して、腫瘍の大きさ、発生母地、栄養血管、進展方向、摘出率、術後第4脳室底・小脳虫部症状の有無を検討した。【結果】腫瘍の組織分類は、hemangioblastoma:4例、medulloblastoma:3例、ependymoma:3例、choroid plexus papilloma:2例、astrocytoma:1例、cavernous angioma:1例であった。腫瘍最大径は1-5cm、平均2.9cm。発生母地は第4脳室内10例、lateral recess1例、延髄2例、小脳半球が1例で、栄養血管は全例PICAを主としていた。進展方向は上下方向に大きく進展するものが2例、外側進展が1例であったが、これらを含む全例で全摘出可能であった。小脳虫部は1例で7mm切開を加えた他は全例で温存可能であった。【結論】本法は、(1) obexから中脳水道まで良好な視野が得られ、上下方向に進展する腫瘍にも対応可能、(2)手術早期に第4脳室底を確認し脳幹の保護が可能(3)lateral recessへ進展する腫瘍にも対応可能(4)小脳虫部を温存可能(5)早期に栄養血管であるPICAの確保が可能であり、上下や外側へ大きく進展した腫瘍の摘出を行ううえで安全確実な有用な方法である。


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