富山医科薬科大学 > 脳神経外科学 > 第18回老年脳外・第14回CNTT > 第14回CNTTプログラム

第14回脳神経外科手術と機器学会 抄録


第2日目 4月9日(土)B会場: 富山全日空ホテル 3階 飛鳥

一般演題 11: 基本的アプローチの know how (2) 10:50〜11:15 発表5分、討論2分

座長: 有田憲生

2B4-2

血管芽腫・海綿状血管腫摘出術のknow how
Know how of the hemangioblastoma and cavernoma resection

松本 隆 MATSUMOTO Takashi
今村暢希、南光徳偉、永井 匠

豊川市民病院 脳神経外科

【目的】血管芽腫(HB)は腫瘍、海綿状血管腫(CA)は血管奇形と、そのclinical entityは異なるが、摘出術のknow howに関しては共通した部分も多い。私どもはこれまでにHB8例、CA4例の計12例の摘出術を行ってきた。これを基に、両疾患の摘出術の基本的な考え方、腫瘍へのアプローチ法、手術のポイント、注意点を時間の許す限り術中ビデオを中心に提示する。【対象】過去11年間に12手術(11症例)を行った。男性4例、女性8例、年齢は8歳から70歳(平均:35.3歳)であった。特殊な部位として、HBでは、脳幹部:1症例2手術、脊髄:1症例、CAでは、海綿静脈洞内:1症例、眼窩内:1症例があった。【手術の実際】HBは、極めてvascular richであり、en blockでの摘出が必須である。AVMと同様、feederを完全に処置してからmain drainerを処置しないと、腫瘍からの出血、周辺脳のswellingをきたし手術が困難となる。脳幹部のHBは、通常背側に位置しており、最小・最短のcorticotomyによるapproachで、ほぼdeficitなく摘出可能と考える。CAは、通常のintramedullalyのものと、海綿静脈洞内、眼窩内のもの(extramedullary)とでは、そのcharacterが全く異なる。intramedullaryのCAは流入血管も少なく術中の出血はほとんど問題にならない。むしろeloquent area内のCAなどは、いかに正常脳のダメージを最小に抑え病変部へアプローチするかが問題となる。これに対しextramedullaryのCAは、極めて血管に富んでおりpiece mealでの摘出は危険である。私どもの経験上、放射線感受性は良好であり、en blockでの摘出が困難な症例はbiopsyに留め、放射線治療にゆだねるのが賢明と思われる。


富山医科薬科大学 > 脳神経外科学 > 第18回老年脳外・第14回CNTT > 第14回CNTTプログラム