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第14回脳神経外科手術と機器学会 抄録


第2日目 4月9日(土)C会場: 富山全日空ホテル 3階 ホワイエ

ポスター 4: 症例報告・その他 14:10〜14:40 発表3分、討論2分

座長: 小野純一

2C2-2

頸動脈内膜剥離術(CEA)中の頸動脈分岐異常、石灰化病変に対する対処
Intraoperative management: how to handle bifurcation anomaly and calcified lesion of carotid artery during carotid endarterectomy

西尾晋作 NISHIO Shinsaku
門田知倫、安部友康、相原 寛、河内正光、松本祐蔵

香川県立中央病院 脳神経外科

頸動脈内膜剥離術は頸部内頚動脈高度狭窄に対する標準的な治療法と考えられている。手術に際して高位病変や反対側病変、冠動脈疾患の合併など様々の困難な要素があるが、頸動脈分岐のバリエーションや強い石灰化によって術中困難に遭遇する場合がある。こうした状況に対する術中の工夫を要した2症例を報告する。【症例1】69歳女性。高血圧にて加療中MRAおよび頸部エコーで右頸部内頚動脈高度狭窄を指摘され、脳血管撮影にて90%以上の高度狭窄を認めたため手術目的で入院。内頚動脈が外頸動脈より内側から分岐しており、上甲状腺動脈が内頚動脈の前面を走行していた。手術では頸動脈の裏面を中枢から末梢まで十分に剥離し、上甲状腺動脈を結紮切離して内頚動脈を外頸動脈後面から外側へ翻転し通常の位置関係として内膜剥離術を行い、術後元の位置に戻した。【症例2】76歳女性。右眼一過性黒内障および左上肢の一過性虚血発作あり、MRAおよび頸部エコーで右頸部内頚動脈高度狭窄を指摘され手術目的で入院。脳血管撮影および頸部3-D CTAで90%以上の高度狭窄および狭窄部の強い石灰化を認めた。症例1と同様内頚動脈は外頸動脈より内側から分岐しており内、外頸動脈を中枢から末梢まで十分に剥離し、外頸動脈を内頚動脈前面から内側へ翻転させて通常の位置関係を得て内膜剥離術を行い、元の位置に戻した。内膜の石灰化が高度で、2カ所以上で石灰化が動脈壁より突出しており、剥離すると外膜が非常に薄くなった。この例では血流再開時に薄くなった血管壁より動脈性の出血を認めたため外面から縫合を追加した。


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