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第14回脳神経外科手術と機器学会 抄録


第2日目 4月9日(土)C会場: 富山全日空ホテル 3階 ホワイエ

ポスター 4: 症例報告・その他 14:10〜14:40 発表3分、討論2分

座長: 小野純一

2C2-4

内頸動脈瘤clippingの際のembryonic type後交通動脈の温存について
Preservation of embryonic type posterior communicating artery on IC aneurysm clipping

中川 忠 NAKAGAWA Tadashi
大石 誠、鎌田健一

特定医療法人 三之町病院 脳神経外科

目的:内頸動脈瘤(ICAn)clippingの際に近傍にあるembryonic type後交通動脈(EPC)の温存は言うに及ばない。しかし、実際には動脈瘤の形体、大きさや方向により困難な場合もある。今回、特異なICAnのclippingの際にEPCの温存を試みた2手術例を報告する。症例1:62才女性。意識消失で発症。H&K 4、CT上脳室内出血を認めた。脳血管写上左側頭葉内側に伸展した2x1.5 cm大の ICAnが見られ、EPCはICAnのproximal neckに見られた。Allcock testで左後大脳動脈(PCA)はpatentであった。手術はring clipにてneck clippingしたが、EPCは温存困難であった。術後血管写で左PCAは描出されたが、CT上左後頭葉に梗塞巣が出現した。症例2:80才男性。頭痛で発症。H&K 4、Fisher 2であった。脳血管写上左C1からC2に紡錘状動脈瘤を認め、EPCはこれより分岐していた。手術は動脈瘤の破裂部がEPCより内側にあったためEPCが温存でき、ring clipを用いてclippingした。結論:特異なICAnclippingの際にEPCの温存は容易ではない。例えAllcock testでPCAがpatentであっても、梗塞が出現する場合があり、症例によってはPCAの血行再建も考慮すべきと思われた。


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