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第18回日本老年脳神経外科学会 抄録


第1日目 4月7日(木)富山国際会議場

一般演題 1: 高齢者の脳腫瘍・その他 9:05〜9:55 発表5分、討論2分

座長: 田淵和雄

O-1

高齢者髄膜腫の手術

Surgical treatment for meningioma in the elderly

大和田敬 OWADA Kei
笹島浩泰,鵜山 淳,峯浦一喜

京都府立医科大学 脳神経外科

【目的】当院では高齢者髄膜腫に対して,症候性は原則的に摘出術の適応とし,無症候性は全身状態,ADL,病変の部位,大きさを考慮して手術適応を検討している.手術を施行した高齢者髄膜腫の臨床像,治療成績を検討した.【対象・方法】最近6年間に手術を施行した髄膜腫85例のうち,高齢者17例を対象とした.年齢は70〜79歳(平均74.8歳),男性3例,女性14例である.症候性は13例,無症候性は4例で,術前のKPSは30〜100%であった.既往症として循環器疾患7例,脳血管障害3例,糖尿病3例,悪性腫瘍2例があった.手術はADLの改善,維持を重視し,静脈洞内浸潤などがある例は可及的に摘出して経過観察とし,残存腫瘍の再増大をきたす症例に放射線治療を行う方針とした.【結果】手術により11例が全摘出,4例が亜全摘出,2例が部分摘出された.周術期合併症は3例(静脈潅流障害による硬膜下出血1例,肺炎1例,薬疹1例)に生じたが,いずれも症状は一過性で永続的な合併症は認めなかった.術後のKPSは50〜100%であり,改善9例,不変8例で増悪例は認めなかった.術後の経過観察中に再増大を認めて放射線治療を施行したものは退形成髄膜腫の1例で,術後26ヵ月で他病死した.【考察・結論】全身状態を慎重に評価してADLの改善,維持を主目的に手術を行えば,高齢者においても良好な治療成績が得ることが可能である.


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