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第18回日本老年脳神経外科学会 抄録


第1日目 4月7日(木)富山国際会議場

一般演題 2: 正常圧水頭症 9:55〜10:30 発表5分、討論2分

座長: 石川正恒

O-10

特発性正常圧水頭症における歩行障害
Gait disturbance in idiopathic normal pressure hydrocephalus

石川正恒 ISHIKAWA Masatune
大脇久敬、松本敦仁

北野病院 脳神経外科

[目的]特発性正常圧水頭症は高齢者にみられ、種々の病態を合併しつつも髄液循環障害の要素が強い症候群と考えられる。臨床的には歩行障害、痴呆、尿失禁といった症状を有するが、これらの症状は高齢者には非特異的であり、症状のみからでは診断が困難と考えられてきた。正常圧水頭症は古くから”treatable dementia”の側面が強調されてきたが、三徴候の中で歩行障害がもっとも高頻度にみられることが知られており、むしろ歩行障害に注目すべきと考えられる。[方法]特発性正常圧水頭症15例の歩行状態をビデオで記録し、術前・術後の歩行を検討した。[結果]正常圧水頭症の歩行障害はshort-stepped gait, magnet gait, broad-based gaitと表現されるが、いずれの症例でもこれらを有していた。一部の症例ではParkinson病を合併しており、目印で歩行が改善される例がみられた。また、腰部脊椎管狭窄による間欠性跛行の合併例もみられた。術後は上記歩行の三要素のうち、前二者の改善が顕著であった。[結論]高齢者の歩行障害にはさまざまなものがあるが、特発性正常圧水頭症ではshort-stepped gait, magnet gait, broad-based gaitといった歩行の特徴を有しており、歩行の状態から特発性正常圧水頭症を疑うことも重要と考えられる。


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