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第18回日本老年脳神経外科学会 抄録


第1日目 4月7日(木)富山国際会議場

一般演題 2: 正常圧水頭症 9:55〜10:30 発表5分、討論2分

座長: 石川正恒

O-12

特発性正常圧水頭症でのSPECTのシャント効果判定意義
Significance of shunt efficacy decision of SPECT on idiopathic normal pressure hydrocephalus

竹内東太郎 TAKEUCHI Totaro
後藤博美、伊崎堅志、国分康平、小田正哉、笹沼仁一、前野和重、菊池泰裕、小泉仁一、渡辺善一郎、伊藤康信、大原宏夫、古和田正悦、渡邉一夫*

財団法人脳神経疾患研究所 附属南東北高度診断治療センター 脳神経外科、財団法人脳神経疾患研究所 附属総合南東北病院 脳神経外科*

[目的] 特発性正常圧水頭症(iNPH)でのSPECTのシャント効果判定意義を検討すること。[対象・検索方法] 対象は2004.7〜10に当科で治療されたprobable iNPH患者15例(年齢:62〜83歳、平均年齢:75.3歳、男女比6:9)である。全例に術前外来で髄液排除試験(LTT)と、LTT直前に髄液流出抵抗値(Ro)を算出した。LTT判定は5項目[NPH scale、3m往復歩行の所要時間と歩数、4単語試験、MMSE、123 I-IMP-SPECT(SPECT)での平均脳血流量(mCBF)]のいずれかを認めた場合に陽性と判定した。LTT陽性例または陰性例でRo≧10mmHg/ml.min. の例にL-Pシャントを施行した。SPECTはmCBFの他に3D-SSP(Z-score)をLTT施行前後と術後(1ヶ月以内)に施行し、(1)シャント効果(2)Ro平均値および(3)LTT前後・術後のmCBF(4)術前後の3D-SSPを比較検討した。[結果](1)全例がシャント有効であった。(2)Ro平均値は19.67±11.01mmHg/ml/min.であった。(3)LTT前後・術後のmCBF平均値はそれぞれ30.8±4.02 ml/100g/min.・37.1±3.82 ml/100g/min.・38.6±3.4ml/100g/min.でLTT施行後・術後に有意(p<0.05)なmCBFの増加を認め、LTT後のmIR平均値は21.2±8.01%であった。(4)3D-SSPによる虚血パターンは前頭葉型(F)・後頭側頭葉型(OT)・混合型(M)に分類され、頭頂葉限局型は認めなかった。術前の内訳は、F:10例(66.7%)・OT:3例(20%)・M:2例(13.3%)であった。術後経過は、Fでは不変:2例・消失〜縮小:6例・OTへの移動:2例、OTでは不変:2例・消失〜縮小:1例、Mでは消失〜縮小:2例であった。


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