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第18回日本老年脳神経外科学会 抄録


第1日目 4月7日(木)富山国際会議場

一般演題 3: 高齢者の脊椎疾患 10:40〜11:10 発表5分、討論2分

座長: 冨永悌二

O-13

高齢者における頸椎変性疾患の術後成績
Surgical outcome of cervical degenerative disease in elderly patients

高橋敏行 TAKAHASHI Toshiyuki
清水宏明*、冨永悌二

東北大学大学院 神経外科学分野、広南病院 脳神経外科*

<目的>最近、高齢者の脊椎手術症例数が増加している。しかしながら術後の全身合併症や精神神経学的異常(術後せん妄)など高齢者では細心の注意を要する。当施設において頸椎変性疾患に対し手術加療した高齢者の術後成績および周術期管理について調査検討したので報告する。<対象>症例は2000年1月より2004年6月までに当施設にて頸椎変性疾患に対し手術加療した70歳以上の高齢者52例である。男性29例、女性23例、平均年齢は77.1歳(70-87歳)、対象疾患は頸椎症28例、後縦靱帯骨化症19例、椎間板ヘルニア2例、黄色靱帯石灰化症3例であった。<結果>手術法は頸椎前方徐圧が9例、後方除圧が43例で、術後平均ICU管理日数は2.4日間、平均在院日数は22日間であった。術前起立不能あるいは起立歩行に介助を要する重症度の高い症例は38.4%に認められた。術前の平均JOA scoreは6.8で術後は9.3と改善した。術後全身合併症は尿路感染症3例、肺塞栓1例、脳塞栓1例に生じた。術後せん妄の出現は12例(23%)で認められ、他の意識障害との鑑別や転落など外傷予防に注意を要した。<結論>高齢者における頸椎変性疾患手術では適切な症例を選択することにより症状改善が見込まれる。しかし手術成績向上のためには術後合併症の回避することが目標となり、また術後せん妄を伴う可能性が高くその鑑別や管理に注意を要する。


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