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第18回日本老年脳神経外科学会 抄録


第1日目 4月7日(木)富山国際会議場

一般演題 3: 高齢者の脊椎疾患 10:40〜11:10 発表5分、討論2分

座長: 冨永悌二

O-16

超高齢者(80歳以上)に対する脊椎手術における周術期合併症の検討
 

小川浩一 OGAWA Kouichi
西田憲記、井上崇文

医療法人財団池友会小文字病院 脊髄脊椎外科

[目的] 超高齢者(80歳以上)に対する脊椎手術を安全に行うために、高齢者特有の合併症や周術期管理の問題点を検討した。[対象] 過去8年間に当院で脊椎手術を施行した2563例中、80歳以上の患者164名(6.4%: 頸椎53名、胸腰椎111名)。これらの患者の疾患分類、手術方法、術後の症状改善率、平均在院日数および術前、術後の合併症に関して検討した。[結果] 頸椎疾患は頸椎症性脊髄症が39例(74%)と最も多く、頸椎椎間板ヘルニアの1例を除き、全例に椎弓形成術が行われていた。胸腰椎疾患では腰部脊柱管狭窄症が94例(85%)と最も多く、手術は69例に椎弓形成術が、38例に固定術が行われていた。術前の合併症としては、高血圧53%、心疾患34%、糖尿病14%、脳血管障害17%、腎機能障害8%であった。平均在院日数は31.6日で、他の年齢層と比べて有意に延長しており、その要因としては、術後の合併症と糖尿病が挙げられた。術後の合併症は14例(8.5%)に起こり、心不全4例、感染症4例、骨折2例等であった。術後に合併症を起こす要因としては、術前の糖尿病および腎機能障害が関与していた。特に感染症に関しては全例腰椎疾患であり、しかも糖尿病を合併していた。死亡例はなく、全例経過良好であった。[結論] 超高齢者であっても全身麻酔が可能な場合は、術式の選択、術前の心肺機能評価や術後管理などに十分注意すれば安全に手術可能であると思われた。


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