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第18回日本老年脳神経外科学会 抄録


第1日目 4月7日(木)富山国際会議場

一般演題 4: 高齢者頚部頚動脈狭窄病変に対する治療 11:10〜11:55 発表5分、討論2分

座長: 原岡 襄

O-17

高齢者頸動脈狭窄性病変に対する外科治療:臨床的特徴,治療選択および長期的転帰の分析
Surgical treatment of carotid stenosis in the aged: Analysis of clinical features, treatment and long-term outcomes

小野純一 ONO Junichi
樋口佳典,小林英一**,松田信二*,三澤園子*,芹澤 徹,永野 修**,小瀧 勝

千葉県循環器病センター 脳神経外科、千葉県循環器病センター 神経内科*,千葉大学大学院 医学研究院 神経統御学**

【目的】高齢者の頸動脈狭窄性病変 (CS)に対する外科治療はステント留置術 (CAS)が出現し変貌と遂げようとしている.当科では保険適応の問題もあり,頸動脈血栓内膜剥離術 (CEA)を第1選択とし,全身麻酔困難例や再狭窄例などにはCASを施行した.また周術期に循環器科と連携して診療することをルーチンとしてきた.今回高齢者の治療方針について検討したので報告する.【対象・方法】外科治療を行ったCSは31例であり,これをA群:高齢者 (70歳以上) 11例とB群:非高齢者群 20例の2群に分類し,既往歴・危険因子,外科治療の内訳,追跡期間および長期的転帰について分析した.【結果】1)既往歴では心筋梗塞,腎不全がA群で多い傾向にあったが,心臓の外科治療 (stent, CABG)の頻度は両群間に差を認めなかった.2)外科治療:A群ではCEA 9例,CAS 2例,B群ではCEA 17例,CAS 1例,high flow bypass (HFB) 2例であり,後者ではSTA-MCA bypass 2例,HFB 1例,CAS 1例を併用した.3)平均追跡期間はA群では2.6年,B群では2.8年であった.4)長期的転帰は両群間に差はなく,morbidityはA群で9%,B群で5%であり,いずれもCAS例であった.【結語】高齢者のCSに対する外科治療はCEAを第1選択としても,綿密な周術期管理を行えば非高齢者と同等の治療成績が得られる.


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