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第18回日本老年脳神経外科学会 抄録


第1日目 4月7日(木)富山国際会議場

一般演題 4: 高齢者頚部頚動脈狭窄病変に対する治療 11:10〜11:55 発表5分、討論2分

座長: 原岡 襄

O-18

高齢者頸部頸動脈狭窄性病変に対する治療
Treatment for carotid artery stenosis in the aged

川口正一郎 KAWAGUCHI Shoichiro
藤本憲太、三島秀明、飯田淳一、松田良介、堀内 薫、榊 寿右

奈良県立医科大学 脳神経外科

高齢者頸部頸動脈狭窄性病変に対する治療の特徴と問題点を解析する。[対象、方法]過去5年間に診断、加療された頸部頸動脈狭窄性病変72例を対象とし、70歳未満の壮年群36例、70歳以上の高齢者群36例と2群に分類し比較検討した。臨床症状、眼症状、眼動脈血流を術前、術後経時的に観察した。[結果]臨床症状は無症候性の症例が壮年群で6例(17%)、高齢者で3例(8%)と高齢者に低かった。治療は、壮年群でCEA27例、STENT留置術9例、高齢者群でCEA18例STENT留置術18例と、高齢者群でSTENT留置術が有意に(p<0.05)多くの症例で施行された。治療前、眼動脈血流の血流方向、血流速度に両群間に差はなかった。治療後、眼動脈血流方向は、年齢、治療法に関わらず、全例順流となり、血流速度も術1週間後に有意に(p<0.05)上昇し、その後持続した。術後、STENT留置術を施行された高齢者1例で神経症状が悪化した。眼症状は23例(32%)に認められたが両群間に差はなかったが、その改善は壮年群で9例(82%)高齢者群で4例(33%)と、壮年群で有意に(p<0.05)多くの症例で症状が改善した。[結語]高齢者頸部頸動脈狭窄性病変に対する治療法は、壮年者に比較し有意にSTENT留置術が多くの症例で選択された。眼症状は高齢者では眼動脈血流の改善とともに1/3の症例で改善したが、より早期の診断、治療が必要であった。


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