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第18回日本老年脳神経外科学会 抄録


第1日目 4月7日(木)富山国際会議場

一般演題 4: 高齢者頚部頚動脈狭窄病変に対する治療 11:10〜11:55 発表5分、討論2分

座長: 原岡 襄

O-19

高齢者の頚部頚動脈狭窄症に対するステント留置術
Stent-supported angioplasty for carotid stenosis in elderly patients

種村 浩 TANEMURA Hiroshi
川口健司、当麻直樹、朝倉文夫、阪井田博司、松島 聡、滝 和郎

三重大学 脳神経外科

【目的】70歳以上の頚部頚動脈狭窄症に対するステント留置術の治療成績について検討した。【対象と方法】我々の経験した194例(平均70.3歳)、204病変に対するステント留置術のうち、70歳以上の109例115病変を対象とした。臨床症状は、stroke:44、TIA:31、asymptomatic:40であった。当初2割はPalmaz stentであったが、最近は全例で自己拡張式ステントを使用している。初期の例を除き、すべてdistal protectionを用い、外頚動脈と内頚動脈のdouble protection、最近ではParodi Anti Emboli System、MintCatchIIを症例に応じて使用している。抗血小板薬は術前後を通じて投与し、術中と術後に抗凝固療法を行った。2004年1月以降は術後抗凝固療法を行っていない。【結果】全115病変で良好な拡張が得られた。再狭窄を3病変に認めPTAによる再拡張を要した。内1例では再々狭窄を認めた。術後、虚血症状を呈したのは4例で、うち2例にdeficitを残した。2例で過灌流による出血をきたし、1例で穿刺部血腫による貧血から白質に散在性虚血病変が出現した。【結論】ステント留置を行い約6.5年が経過したが頚部頚動脈狭窄症に対する本治療の成績は良好である。しかし、高齢者は脳組織や全身器官の予備脳が低く、合併症を生じやすいので注意を要する。


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