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第18回日本老年脳神経外科学会 抄録


第1日目 4月7日(木)富山国際会議場

一般演題 4: 高齢者頚部頚動脈狭窄病変に対する治療 11:10〜11:55 発表5分、討論2分

座長: 原岡 襄

O-20

75歳以上の高齢者に対する頚動脈ステント術の治療成績
Clinical outcomes of carotid artery stenting in elderly patients

真鍋進治 MANABE Shinji
松原俊二、佐藤浩一、永廣信治、里見淳一郎*、師井淳太*、佐々木正弘*、鈴木明文*

徳島大学 脳神経外科、秋田県立脳血管研究センター 脳卒中診療部*

目的:高齢者に対する内頚動脈ステント留置術の治療成績を検討したので報告する。対象:1999年〜2004年に内頚動脈狭窄症に対してステント留置術を施行しえた81症例86病変を、75歳以上の28症例29病変(A群;75〜87歳、平均77.9歳)と75歳未満の53症例57病変(B群;47〜74歳、平均67.3歳)の2群に分けて比較検討した。A群は症候性19病変(65.5%)、術前平均狭窄率が87.6%であり、B群は症候性24病変 (42.1%)、術前平均狭窄率が83.7%であった。A群21病変(72.4%)、B群44病変(77.2%)に対し、PercuSurgeなどで内頚動脈のprotectionを行った。結果:全例ステント留置に成功し、術後平均狭窄率はA群5.5% 、B群7.1%に改善した。術後B群では新たな神経症状の出現はなかったが、A群では3例(10.3%)に脳塞栓(major 1, minor 1, RIND 1)をきたした。またB群では内頚動脈遮断の不耐性が6病変(10.5%)、過灌流症状が4病変(7.0%)に見られたのに対し、A群では内頚動脈遮断の不耐性が4病変(13.8%)、過灌流症状が4病変(13.8%)と多い傾向があった。結語:若年者と比較し、75歳以上の高齢者は脳の虚血性合併症をきたしやすいため、術中の慎重なカテーテル操作を心掛け、術中術後の管理には注意すべきである。


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