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第18回日本老年脳神経外科学会 抄録


第1日目 4月7日(木)富山国際会議場

一般演題 4: 高齢者頚部頚動脈狭窄病変に対する治療 11:10〜11:55 発表5分、討論2分

座長: 原岡 襄

O-21

高齢者頸動脈ステント留置術の治療成績
Carotid artery stent placement (CAS) for elderly patients

岡本禎一 OKAMOTO Teiichi
木田真也、山下純宏、眞田順一郎*、松井 修*

金沢大学 医学部 脳神経外科、金沢大学 医学部 放射線科*

[目的] 頸動脈ステント留置術(CAS)は内膜剥離術(CEA)の施行がhigh riskな頸動脈病変患者に対し施行され、高齢者も適応のひとつと考えられている。当院における高齢者に対するCASの治療成績について検討した。[対象] 2000年8月より2004年12月まで、23症例に対し25回のCASを行った。2003年以降の19例にdistal protection system (PercuSurge)を使用した。70歳以上(E群)10例、70歳未満(Y群)13例であった。平均年齢E群74.2歳(70-82歳)、Y群63.6歳(52-69歳)。合併疾患はE群において虚血性心疾患7例、DM5例、慢性腎不全4例、Y群において虚血性心疾患7例、DM7例、慢性腎不全1例であった。[結果] 狭窄率はE群において術前75.1%、術後14.0%、Y群において術前70.2%、術後6.9%に改善した。治療1ヶ月後のmobility/mortalityは両群とも0%/0%であったが、E群中、対側内頸動脈閉塞例の1症例においてTIAを認めた。再狭窄はE群中0例(平均観察期間15.2ヶ月:3.8-43.7ヶ月)、Y群(平均観察期間18.0ヶ月:3.5-50.1ヶ月)中1例(7.7%)に認めた。両群において、治療部位に起因する新たなstrokeの発生を認めていない。[結語] 高齢者の頸動脈病変に対して、distal protection systemを併用したCASは安全かつ有効な治療法であると考えられた。


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