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第18回日本老年脳神経外科学会 抄録


第1日目 4月7日(木)富山国際会議場

一般演題 5: 高齢者未破裂脳動脈瘤における問題点と工夫 13:40〜14:10 発表5分、討論2分

座長: 山田和雄

O-24

高齢者未破裂脳動脈瘤に対する外科治療
The surgical treatment of unruptured intracranial aneurysms in aged patients

松森保彦 MATSUMORI Yasuhiko
嘉山孝正、斉藤伸二郎、小久保安昭、土谷大輔、近藤 礼*

山形大学 脳神経外科、山形済生病院 脳神経外科*

【はじめに】未破裂脳動脈瘤(uAN)の破裂率は高くはないことから、uAN治療が社会的に認知されるためには良好な治療結果を得ることが最も重要である。一方で高齢者では脳の可塑性が乏しく、通常では問題とならない手術手技により術後結果が左右される場合もある。我々は、高齢者であってもADL Iの症例ではmorbidityを出さないことを第一とし、その下でくも膜下出血の予防策を行うとのコンセプトで開頭手術を第一選択として治療を行ってきた。当施設の治療結果と手術に際し特に留意している点につき報告する。【対象および方法】対象は過去9年間に外科的治療を施行したuAN205例中、70歳以上の高齢者である33例、39ANである。年齢は70-79歳(平均72.1歳)、治療結果はGlasgow Outcome Scale(GOS)及び術前後のWAIS-Rにて評価した。手術支援として神経内視鏡、Motor Evoked Potential(MEP)/Somatosensory Evoked Potential(SEP) monitoring等を適宜行った。【結果】開頭手術は25例(78.1%)32ANでneck clipping 31AN、wrapping 1AN、Coil embolizationは7例(21.9%)、7ANであった。GOSは全例でGR であった。WAIS-Rは術前87.0ア9.2、術後86.9ア10.8と悪化を認めなかった。【結論】高齢者においてもMorbidityを出さないことを最も重視し手術支援機器を併用した安全確実な操作を行う事により、高次脳機能をも障害しない良好な治療結果を得ることができる。


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