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第18回日本老年脳神経外科学会 抄録


第1日目 4月7日(木)富山国際会議場

一般演題 1: 高齢者の脳腫瘍・その他 9:05〜9:55 発表5分、討論2分

座長: 田淵和雄

O-4

当院に於ける高齢者経蝶形骨洞手術の検討
Transsphenoidal surgery in elderly patient

登坂雅彦 TOSAKA Masahiko
鈴木智成、藤巻広也、齊藤延人

群馬大学大学院 医学系研究科 脳脊髄病態外科学

【目的】当院で経験された高齢下垂体腺腫患者の臨床像と治療後の転帰について検討した。【対象】1990年以降当院で経験された経蝶形骨洞的手術200例中対象(70歳以上)は10例、平均73.6歳、男女同数であった。非機能性(NF)下垂体腺腫7例 (再発例1例)、成長ホルモン(GH)産生腺腫2例、くも膜嚢胞 (AC)1例であった。その他、この期間にGH産生腺腫、プロラクチン(PRL)産生腺腫を診断された高齢症例、それぞれ2例を参考症例とし、臨床所見、治療結果について検討した。【結果】NF腺腫症例、 AC症例は全例視力視野障害で発症、1例を除き術後視力視野は著明に改善。8例中1例のみで術後ホルモン補償を必要とした。GH産生腺腫症例はDMの精査、脳梗塞の精査で指摘された。術後、1例で寛解、1例は残存を認め内服薬を使用している。手術合併症は1例に術後出血が生じ再手術、1例は髄液漏による再手術が行われたが、その後、視力視野障害は消失し後遺症なく退院した。非手術PRL産生腺腫症例は、内服剤の投与のみで著明に縮小した。非手術GH産生腺腫症例では1例はガンマナイフ、1例はサンドスタチンによる治療が選択された。GHの抑制はサンドスタチン投与例で良好であった。【結論】当院の高齢者経蝶形骨洞手術後の転帰は良好であった。出血や髄液漏等の合併症が見られた場合、高齢者であっても適切な処置を行うことで良好な転帰が得られる。


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