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第18回日本老年脳神経外科学会 抄録


第1日目 4月7日(木)富山国際会議場

一般演題 1: 高齢者の脳腫瘍・その他 9:05〜9:55 発表5分、討論2分

座長: 田淵和雄

O-5

超高齢者の開頭手術例の検討
Craniotomy of extremely old patients

松岡浩司 MATSUOKA Kohji
四宮あや,小林 秀

東京都老人医療センター 脳神経外科

【目的】超高齢者では体力知力の低下や合併疾患などがあり、手術で治療し得る患者が回復の機会を逸する危険性が高い。超高齢者患者の開頭手術について成績を振返り、将来の治療の可能性を検討した。【方法】1987年4月から200 4年9月までに当施設で開頭手術を行った80歳以上の脳神経外科患者44人について、年齢・性別、症状、治療期間、合併症、治療成績をretrospectiveに検討し、超高齢者開頭手術の問題点を抽出した。【結果】(1)患者は80歳から92歳まで、男性18人・女性26人、手術数52件、年齢の中央値は85歳であった。疾患別にみると、蜘蛛膜下出血が8例(男1/女7)、急性硬膜下血腫5例(3/2)、脳内出血5例(1/4)、脳腫瘍 25例:30件(13/17)、髄膜腫17(3/14)、神経膠腫6(5/1)、転移性脳腫瘍7(5/2)、術後合併症手術3件、であった。(2)超高齢者では、重症度、重大な合併症、後遺障害を残す既往や悪性腫瘍の既往など、開頭手術の適応には全身的な評価を加えた十分な検討を必要とした。(3)脳動脈瘤手術は、蜘蛛膜下出血のグレードと発症前患者の状態が大きく関与した。(4)悪性脳腫瘍は病理組織型確定と腫瘍減量をめざし、症状を呈する良性脳腫瘍は摘出・減量によるADL改善をめざした。(5)重症外傷中、脳挫傷を伴わない急性硬膜下血腫は、全麻/局麻での開頭・血腫除去術の適応症例があった。


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