富山医科薬科大学 > 脳神経外科学 > 第18回老年脳外・第14回CNTT > 第18回老年脳外プログラム

第18回日本老年脳神経外科学会 抄録


第1日目 4月7日(木)富山国際会議場

一般演題 2: 正常圧水頭症 9:55〜10:30 発表5分、討論2分

座長: 石川正恒

O-9

特発性正常圧水頭症に関する京都大学脳神経外科関連施設における共同研究
Cooperative study of idiopathic normal-pressure hydrocephalus in the affiliated facilities of the department of neurosurgery, Kyoto University

平井 収 HIRAI Osamu
橋本信夫*、石川正恒**

神鋼病院 脳神経外科、京都大学 脳神経外科*、北野病院 脳神経外科**

【はじめに】特発性正常圧水頭症(iNPH)の概念を広く浸透させ、一定の条件下で治療した症例の成績を検討するために京都大学脳神経外科関連施設間での共同研究を企画した。【方法】第一次は葉書による意識調査、第二次調査として2002年中に治療した39症例のretrospective analysisを行った。その結果をふまえ2004年4月より前向き研究として、iNPHガイドラインで提唱されたprobable iNPHに対してCHPVを用いたVPシャントを行い、1年間の経過観察結果より治療効果と合併症を検討するデザインで開始した。骨子は臨床症状、脳室拡大に加えMRIの冠状断で高位円蓋部脳溝狭小化を認める症例に対し、髄液排除試験で症状の改善を認めた場合に手術を行うという、非常にシンプルなものである。【結果】現在16例の登録のみであるが、いずれも短期結果は良好である。【考察】iNPHは、特別の関心をもたない脳神経外科医に正しく認知されているとはいえず、疾患の診断治療に懐疑的な考えをもたれることも稀ではない。またそれ程頻度の高い症候群でもないために、一施設で十分な経験を積むのは容易ではない。iNPHに対する共同研究は現在SINPHONIが進行中であるが、本研究デザインは一般脳神経外科施設で十分実施可能なものであり、その概要について紹介する。


富山医科薬科大学 > 脳神経外科学 > 第18回老年脳外・第14回CNTT > 第18回老年脳外プログラム