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第18回日本老年脳神経外科学会 抄録


第1日目 4月7日(木)富山国際会議場(B会場: 2階 202, 203号室)

ポスター 1: 脊椎疾患 13:00〜13:20 発表3分、討論2分

座長: 斎藤延人

P-1

高齢者に対する脊椎手術の問題点
Problems of spinal surgery in geriatric patient

内門久明 UCHIKADO Hisaaki
土井 亮、村岡範裕、徳富孝志、重森 稔

久留米大学 脳神経外科

【はじめに】高齢化社会が到来し、脊椎脊髄疾患においても日常診療で避けては通れない問題である。高齢者では就労年齢とは異なり、社会復帰より介護を要しない日常生活復帰を目指すべきであると考える。そこで高齢者のもつ問題点について検討した。【対象】当科で過去2年間に経験した75歳以上の手術治療を行った脊椎疾患は12例を対象とした。疾患群、既往症、手術方法、手術合併症と予後について調査した。【結果】疾患は外傷4例(中心性脊髄損傷2例、横断性脊髄損傷2例)、変性疾患6例(頸椎4例、腰椎2例)、腫瘍1例、炎症1例である。既往症では慢性心不全1例、心疾患3例、高血圧7例、糖尿病3例、関節リウマチ1例、痴呆症2例、慢性硬膜下血腫2例、COPD1例であった。術後経過のKPSは30-100で平均73であった。介護や長期入院を余儀なくされたKPS60以下は5例(うち変性疾患1例)であった。慢性心不全の炎症患者で腹臥位にリスクを伴い、その手術タイミングを遅らせた。コントロール不良の糖尿病やステロイド長期投与患者では易感染や骨癒合を妨げる1要因であった。更に痴呆患者では術後早期のリハビリを困難にし、その回復に限界があった。【まとめ】高齢者といえども神経症状進行や疾患に応じて手術療法を選択しなければならない症例は存在する。その際治療のタイミングを逃さず、周術期管理を厳重にすることが肝要である。


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