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第18回日本老年脳神経外科学会 抄録


第1日目 4月7日(木)富山国際会議場(B会場: 2階 202, 203号室)

ポスター3: 症例報告 13:00〜13:40 発表3分、討論2分

座長: 吉井與志彦

P-14

大きな脳内血腫を合併した転移性amelanotic melanoma
Brain metastasis amelanotic melanoma with huge intracerebral haematoma

岩本直高 IWAMOTO Naotaka
玉置智規、野手洋治、佐々木光由、寺本 明*

日本医科大学付属多摩永山病院 脳神経外科、日本医科大学 脳神経外科*

目的:脳転移をきたすamelanotic melanomaは稀であり,大きな脳内血腫を合併した症例は本報告が初めてと思われる.症例:75歳,女性,幼少時に詳細は不明であるが右眼球摘出術を施行した.69歳時同部位に黒色腫瘍病変を指摘され眼窩内容を全摘出されmelanotic melanomaと診断された.71歳時,鼻出血をきたし鼻腔内melanotic melanomaの転移を指摘されたが,根治手術は拒否され炭素イオン線加療を施行された(57.6GyE),以後再発は認めなかったが平成16年10月自宅にて意識障害を来たし当院に救急搬送された,初診時意識状態は半昏睡状態,左完全片麻痺を認めた.CTでは右前頭葉に50cc程度の脳内血腫を認め,小脳,左前頭葉等にはやや高吸収域の多発性腫瘍性病変を認めた.MRIで腫瘍性病変はT1,T2強調画像で低から高信号域が混在し, Gdで著明に増強された.意識状態が悪化したため小開頭血腫除去術を施行した.血腫を摘出すると血腫腔には黄褐色を呈する腫瘍塊を認め全摘出した,病理所見はamelanotic melanomaであった.考察:melanomaの神経系への転移は比較的多く,melanoma周囲に微小な出血を伴うことは多いしかしmelanotic melanomaが長期間の経過でdiscolourationし,amelanotic melanomaとして脳転移をきたし,その上大きな脳内血腫を合併した症例は極めて稀と思われる.


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