富山医科薬科大学 > 脳神経外科学 > 第18回老年脳外・第14回CNTT > 第18回老年脳外プログラム

第18回日本老年脳神経外科学会 抄録


第1日目 4月7日(木)富山国際会議場(B会場: 2階 202, 203号室)

ポスター3: 症例報告 13:00〜13:40 発表3分、討論2分

座長: 吉井與志彦

P-15

自然消退した非機能性下垂体腺腫の1例
A spontaneous remission of pituitary adenoma

橋本 亮 HASIMOTO Ryou
西岡 宏、伊澤仁之、大野晋吾、中島 智、池田幸穂、原岡 襄*

東京医科大学八王子医療センター 脳神経外科、東京医科大学 脳神経外科*

〔症例〕80歳、男性〔発症および経過〕急性心筋梗塞の診断にて経皮的冠動脈形成術を施行し入院中、軽度の頭痛と両耳側半盲の訴えがあり精査したところ、鞍内から鞍上進展し、一部腫瘍内に淡い出血を伴った非機能性下垂体腺腫と診断された。心筋梗塞発症直後ということと高齢であることから経過観察とした。前葉ホルモンは低値を示しておりホルモン補充療法を開始した。発症から1ヶ月後のCTにて鞍上部のmass lesionの消退が見られており、下垂体卒中後の下垂体腺腫の自然消退を疑った。その後下垂体機能不全が原因と考えられる低ナトリウム血症がみられ意識障害を起こし再入院となったが、経口ナトリウムの補充とステロイドの増量にて回復し退院となった。発症から5ヶ月後のMRIにて鞍内のmass lesionはほぼ消退し、視野障害の改善が見られていた。〔考察〕急激な頭痛や動眼神経麻痺などの脳神経症状には乏しかったが下垂体機能不全が主体となった下垂体卒中後の非機能性下垂体腺腫の自然消退の1例と考えられた。


富山医科薬科大学 > 脳神経外科学 > 第18回老年脳外・第14回CNTT > 第18回老年脳外プログラム