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第18回日本老年脳神経外科学会 抄録


第1日目 4月7日(木)富山国際会議場(B会場: 2階 202, 203号室)

ポスター 1: 脊椎疾患 13:00〜13:20 発表3分、討論2分

座長: 斎藤延人

P-4

超高齢者(80歳以上)の頸椎症性脊髄症の2手術例
Surgical treatment of cervical spondylotic myelopathy of 2 patients over 80 years old

大井政芳 OHI Masayoshi
広田健児、鈴木英之、土田隼太郎、河合伸昭

ツル虎ノ門外科リハビリテーション病院 脊椎センター

〔はじめに〕高齢化社会の到来に伴い高齢者の症候性頚椎症は増加傾向にあると考えられる。今回我々は80歳以上の超高齢者で尿閉、四肢麻痺を認めADLが著しく障害された頚椎症性脊髄症の2手術例に対して頚椎椎弓切除術を施行、良好な結果を得たので報告する。〔症例〕症例1;87歳女性,数年来4肢のしびれを自覚していたがADLは自立していた。手術約2ヶ月前頃より四肢麻痺出現進行し独歩不能となる。尿閉も認めるようになり、頚椎MRI施行C2/3,3/4,4/5に頚椎症及び同部位での脊髄の変形および輝度変化を認め、C(2),3,4,5,椎弓切除術を施行。術後約1ヶ月で尿閉も消失,杖歩行安定し退院となる。症例2;83歳女性、以前より頚部痛を認めていた。手術約2週間前より四肢麻痺出現進行。歩行不能,排尿障害も認めるようになり、MRI施行C3/4,4/5,5/6,6/7に頚椎症及びC4/5レベル頚髄内に輝度変化を認めた。C3,4,5,6,7椎弓切除施行。術後約60日目で排尿障害消失、ADL自立し独歩退院となった。〔結果〕両者共に最終的にADLの自立,尿閉の消失を認めた。〔結論〕最近の麻酔の進歩に伴い,高齢者に於いても早期であれば頚椎症性頚髄症の可逆性は良好と考えられ,積極的に手術を勧めるべきである。文献的考察を加え報告する。


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