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第18回日本老年脳神経外科学会 抄録


第1日目 4月7日(木)富山国際会議場(B会場: 2階 202, 203号室)

ポスター 2: 頭部外傷 13:20〜13:40 発表3分、討論2分

座長: 伊達 勲

P-5

高齢者の頭部外傷
Geriatric patients of traumatic brain injury

末廣栄一 SUEHIRO Eiichi
藤澤博亮、鈴木倫保

山口大学 医学部 脳神経外科

(目的)高齢者の頭部外傷患者の転帰は非高齢者と比較して不良である。今回、我々は、軽症も含めた高齢者頭部外傷患者の臨床像について、非高齢者頭部外傷患者と比較検討した。(方法)対象は1997年12月から2004年7月までの間に山口大学脳神経外科に入院した頭部外傷患者138例である。高齢者群(70歳以上)と非高齢者群(70歳未満)、さらに重症群(入院時GCS 8以下)と軽症群(入院時GCS 9以上)に分類した。それぞれの患者群において、受傷機転、予後、手術による影響、低体温療法による影響、入院中の合併症について検討した。(結果)受傷機転としては、転落・転倒と比較して交通事故による受傷患者は重症群に多く、さらに非高齢者群に多かった。転帰は、高齢者群においては、軽症群の患者にも転帰不良例が散見された。入院中合併症は高齢者群において高率に認められ、入院中に重症化するものと思われた。重症群では、高齢者群の転帰は非高齢者群に比較し不良であった。手術による転帰への影響は、高齢者群、非高齢者群ともにおいて認められなかった。低体温療法の導入は、非高齢者群において転帰の改善傾向を認めるも、高齢者群では、転帰を不良化させていた。低体温療法中、高齢者群において全例で合併症を認めていた。(結論)高齢者の頭部外傷患者については、転帰に合併症の発生が影響しており、術後管理を慎重に行う事が大切であると思われた。


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