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第18回日本老年脳神経外科学会 抄録


第1日目 4月7日(木)富山国際会議場(B会場: 2階 202, 203号室)

ポスター 2: 頭部外傷 13:20〜13:40 発表3分、討論2分

座長: 伊達 勲

P-6

高齢者慢性硬膜下血腫の検討
Chronic subdural hematoma in the elderly

富田隆浩 TOMITA Takahiro
沼上佳寛、村上謙介、岩崎真樹、西嶌美知春

青森県立中央病院 脳神経外科

【目的】慢性硬膜下血腫は、穿頭術で症状の改善が得られる。しかし、高齢者では、手術後に様々の原因でADLが低下する症例を経験することがある。高齢者に起こる慢性硬膜下血腫に関し検討した。【対象】2000年4月から2004年4月に手術を施行した244症例を対象とした。【方法】65歳未満を非高齢者群(47例)、65歳以上75歳未満を前期高齢者群(81例)、75歳以上85歳未満を後期高齢者群(87例)、85歳以上を超高齢者群(21例)とした。それぞれで、入院時GCS、既往歴、症状出現から診断までの期間、術式、CT所見、再発の有無、転帰に関し比較検討した。転帰はGOSで判定した。【結果】244症例中、23症例(9.4%)で転帰が不良であった。不良例は、非高齢者群には無く、前期高齢者群で4例(4.9%)、後期高齢者群で7例(8.0%)、超高齢者群で12例(57.1%)を認め、年齢に伴い多くなる傾向であった。年齢とともに、血腫はより厚く、入院時の意識障害はより重く、症状出現から診断までより長くかかる傾向が認められた。転帰不良例では、痴呆様の意識障害が遷延する例がめだった。特に、超高齢者群では重い合併症や他疾患が重篤な症例が6例存在した。【考察および結論】慢性硬膜下血腫は、年齢とともに転帰が不良になりやすいと思われ、これは、血腫の厚さ、意識障害、診断までの期間などと相関があると思われた。また、高齢者では、周術期の合併症や、他疾患の危険もより大きいと考えられた。


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