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第18回日本老年脳神経外科学会 抄録


第1日目 4月7日(木)富山国際会議場(B会場: 2階 202, 203号室)

ポスター 2: 頭部外傷 13:20〜13:40 発表3分、討論2分

座長: 伊達 勲

P-7

超高齢者慢性硬膜下血腫の臨床的特徴
Clinical features of chronic subdural hematoma in the oldest-old

塩見直人 SHIOMI Naoto
古賀さとみ、広畑 優、徳富孝志、重森 稔

久留米大学 医学部 脳神経外科

【目的】慢性硬膜下血腫は低侵襲の手術により劇的な症状の改善が得られるため、高齢者においても手術が推奨される疾患である。今回、80歳以上の超高齢者慢性硬膜下血腫の臨床的特徴と治療成績について検討した。【方法】1995年1月から2000年12月までに当院で手術を施行した成人の慢性硬膜下血腫124例153血腫を対象とした。平均年齢は71歳で性差は男性が約2倍であった。手術は全例局所麻酔下でclosed system drainageを施行し、術後1〜3日間ドレナージを留置して血腫を排出した。80歳以上の患者(A群)と80歳未満の患者(B群)に分けて、血腫側、打撲の既往、飲酒歴、受傷機転、初発症状初診時の意識レベル、初診時の麻痺の程度、受傷から手術までの日数、入院期間、手術時間、ドレナージの量、症状の改善の有無、再発率について比較し統計学的に検討した。【成績】対象例の中で80歳以上の高齢者は35例(28%)であり、90歳以上は8例であった。A群はB群に比べて、頭部打撲の既往が少ない、頭痛が初発症状であるものが少ない、初診時の麻痺の程度がつよいなどの特徴がみられた。ドレナージ量は100ml未満の症例がB群で有意に少なく(A群8%,B群41%)、超高齢者例はドレナージの効果が高いと考えられたが、再発率については有意差はみられなかった。【結論】超高齢者の慢性硬膜下血腫は打撲の既往が少なく症状が乏しいなどの臨床的特徴がある。ドレナージの効果は高齢者の方が高いことが示唆された。


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