富山医科薬科大学 > 脳神経外科学 > 第18回老年脳外・第14回CNTT > 第18回老年脳外プログラム

第18回日本老年脳神経外科学会 抄録


第1日目 4月7日(木)富山国際会議場(B会場: 2階 202, 203号室)

ポスター3: 症例報告 13:00〜13:40 発表3分、討論2分

座長: 吉井與志彦

P-9

高齢者脳主幹動脈急性閉塞に対する局所動注血栓溶解療法および脳低体温療法についての検討
Combined treatment of local intraarterial thrombolysis and hypothermia in elderly patients with acute major artery occlusion

今江省吾 IMAE Shogo
高里良男、正岡博幸、太田禎久、早川隆宣、菅原貴志、宮脇博基、山本崇裕、武川麻紀

国立病院機構災害医療センター 脳神経外科

【目的】当施設では急性期脳主幹動脈閉塞の際に局所動注血栓溶解法を行い、最近例では脳低体温療法を組合わせて治療する事で良好な成績をあげてきた。今回高齢者の治療成績について検討した。【方法】(1)対象は1995年7月から内頚及び中大脳動脈閉塞で局所動注血栓溶解療法を施行した70歳以上の30例(70-89歳、平均74.7歳)。(2)各症例の予後に関して、同時期の69歳以下の42例(30-69歳、平均58.1歳)と比較検討した。【結果】(1)再開通例は老年群18(GR1,MD3,SD4,VS3,D7)、若年群32例(GR8,MD8,SD9,VS1,D6)。非開通例は老年群12(GR1,MD3,SD5,VS2,D1)。若年群10例(GR1,MD2,SD6,D1)。再開通率は若年群76%、老年群60%と老年群が不良であった。(2)予後良好群(GR+MD)の割合は、若年群では再開通例において非開通例より多く見られたのに対し、老年群では少なかった。(3)高齢者の死亡例は周術期の肺炎、心不全が多く見られた。(4)脳低体温施行例では出血を抑え、脳腫脹を軽減していたが35度への到達が遅れると予後不良の傾向が見られた。【結論】局所動注血栓溶解療法は予後を改善するが、合併症での予後不良例も存在し術後管理の重要性が再確認された。高齢者では非開通例の予後良好例も存在し、適応は慎重に決定すべきと考えられた。


富山医科薬科大学 > 脳神経外科学 > 第18回老年脳外・第14回CNTT > 第18回老年脳外プログラム