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第18回日本老年脳神経外科学会 抄録


第1日目 4月7日(木)富山国際会議場

ミニシンポジウム 1: 高齢者脳動脈瘤に対する血管内治療 14:10〜15:05 発表5分、討論2分、総合討論20分

座長: 滝 和郎、中込忠好

S-3

高齢者くも膜下出血に対する治療ー血管内治療および開頭術による治療成績
Treatment of subarachnoid hemorrhage at an advanced age-result of endovascular treatment and direct surgery

岩室康司 IWAMURO Yasushi
中原一郎、東登志夫、渡邉芳彦、奥 高行、平田英周、常俊顕三、タハ マハムード

社会保険小倉記念病院 脳神経外科

<目的>高齢者くも膜下出血に対する治療成績については若年者に比べ一般に予後が悪いことが知られているが、高齢化社会にともないその手術適応は広くなっていくものと考えられる。また、治療の選択肢としてネッククリッピングに加え血管内治療の有用性が報告されてきている。当院での高齢者に対するくも膜下出血の治療成績につき検討し報告する。<対象>2000年より2004年12月の間に当科にて治療した107例のくも膜下出血症例のうち75歳以上の高齢者くも膜下出血症例17例。年齢層は75歳から88歳、男性5、女性12、開頭ネッククリッピングが10例、コイル塞栓術は7例に行われた。<結果>Hunt&Kosnik Grade1、2の症例に対しては開頭ネッククリッピング群では6例中3例でGR、2例でMD、1例でSDであった。一方コイル塞栓術群は3例とも80歳以上の高齢であったにもかかわらず全例でGRが得られた。Grade4、5の重傷症例では開頭術では2例中1例でSD、1例でMDであった。一方、コイル塞栓群では1例でD、1例でVSであった。<結論>高齢者くも膜下出血においてGrade1、2の軽症例では特にコイル塞栓では若年者の治療成績と同等の治療成績が得られ、高齢者であっても血管内治療により積極的に治療を勧めるべきであると考えられた。一方poor gradeのものでADLが確立される可能性は低く、治療前の慎重な適応決定とインフォームドコンセントが必要と考えられた。


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